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メジャーリーグ 旬 NEWS from USA 15th 黒田の最大の強みは? vol.1

[週刊大衆08月13日号]

日本時間の7月24日、ヤンキースとマリナーズとの間で、世紀のトレードが成立。マイナー投手2人+金銭で、ヤ軍に移籍したのは、あのイチロー(38)だった。

移籍後、イチローが即出場したのは、古巣マリナーズの本拠地でのゲーム。そこで先発して快投を見せたのが、同僚の黒田博樹(37)だった。

7回を3安打1失点9奪三振という素晴らしい内容で、10勝目を挙げた。

これに先立つ19日の試合で黒田は、日本人投手としては野茂英雄、大家友和に次ぐ史上3人目となる大リーグ通算50勝を達成。

大台に到達した黒田だが、今回は、彼の投球の中に日本人投手がメジャーで生き残れる秘訣が隠されているので紹介したい。

黒田の投球の特徴は、ストライク先行。24日の試合では四球を1つ与えたが、19日の試合は無四球。108球中、ボールは30球のみだった。

メジャーでは、日本人投手は制球がいいとされ、これは、ある程度は事実だ。それを過信し、「様子を見よう」と初球をボールで入ることが少なくない。

しかし、メジャーでは、この考えはご法度。打者より優位に立つには、初球ストライクが必須なのだ。

ボールから入るのは打たれる可能性を高くすることにほかならず、なによりもボール先行した結果、四球を出そうものなら野手のリズムを崩す。打線の援護も期待できなくなるわけだ。

黒田のように初球からストライクを取りにいき、リズムよく投げる投手は野手からも好かれ、自ずと白星をたぐり寄せることになるのである。

続いての学ぶべき点は、黒田は強気、強気の内角攻めができること。

19日の試合で許した4安打のうち3本が詰まった当たりのもので、6回二死一塁で迎えた今季25本塁打の4番・エンカーナシオンのバットを95マイル(約153キロ)の内角シンカーで、へし折った。

「自分は横の揺さぶりの投手。内角を突かないとスライダーが生きない」と胸を張る。

この投球はなかなかできるものではない。パワーのあるメジャーの打者への内角攻めは、ひとつ間違えば、簡単にスタンドへ持っていかれる甘い球になる。大きな体のわりに、ヒジを畳むのがうまいバッターが多いのだ。

また、内角に曲がりすぎても死球になり、乱闘の引き金となりかねない。

余談だが、メジャーの審判は自分の顔を打者とホームベースの真ん中、つまり、打者の内角にセットして構える。内角を厳しく判定することで、死球→乱闘を防ぐ意味合いがあるのだ。

そのぶん、外角球のジャッジが甘くなるが、要するに内角に投げること自体、高い制球力はもちろん、相当な度胸の証明。黒田はそれらをすべて持っている。

ちなみに、こうした投球ができるのは、黒田のほかにエンゼルス・高橋尚成投手、現在マイナーで調整中のダイヤモンドバックス・斎藤隆投手ぐらいだろう。

この3人に共通するのは、内角を鋭く突けるだけでなく、すべての球種を低めに集めることができる点。内角の甘い球同様、中途半端な高さの球も軽々とスタンドまで持っていかれる恐さを知っているのだ。

08月10日公開のvol.2に続く・・・。

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