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イチローと松井秀喜恩讐の200年野球人生最後のシナリオ vol.2

[週刊大衆08月20・27日合併号]

とはいえ、当時は交流戦もない時代。いかにライバル意識を燃やそうが、リーグの違う2人が同じ土俵に立つことは少ない。その数少ない機会が訪れたのが、96年のオールスター第2戦。9回2死、バッターに松井を迎えた場面で、全パの仰木監督はイチローを"投手"としてマウンドに送り出したのだ。

「しかし、全セの野村監督は松井の気持ちを慮り、代打に投手の高津を送り出し、2人の対決は"幻"に終わりました。イチローの拍子抜けしたような表情が忘れられません」(前同)

その後、イチローは01年にポスティングでマリナーズに移籍。松井も03年にFAでヤンキースへ移籍し、2人の対決はアメリカへと舞台を移す。

大リーグ研究家の福島良一氏は、イチローを高く評価する。
「イチローは日本人大リーガーとして、今後2度と出ないであろう素晴らしいキャリアの持ち主です。10年連続200本安打や年間262安打など、"不滅の記録"を打ち立てましたからね。これに加えて、10年連続ゴールデングラブ獲得、通算の盗塁成功率も8割1分7厘と高く、"殿堂入り"も確実です」

その一方で、「記録は強いチームでこそ意味がある」というピート・ローズ氏の発言からもわかるように、イチローの記録の価値を、そこまで高く評価しないメジャー関係者が少なからず存在するのも事実だ。

その視点から見ると、松井のほうが"真のメジャーリーガー"というにふさわしいともいえる。
「松井は個人記録ではイチローと比較になりませんが、名門・ヤンキースの4番、5番という中軸で、7シーズンを過ごした実績があります。自分を犠牲にして、チームのためにプレーし、Wシリーズ制覇に貢献したことも高く評価されており、ニューヨークでは永遠に讃えられる存在です」(前出・福島氏)

イチローがヤンキースに移籍した理由に、「名門チームの優勝に貢献し、これまでとは違う面でも評価されたい」という面があったことは想像に難くない。

「もちろん、それはイチローが、真の意味で"松井超え"を果たすということ」(在米スポーツ紙記者)とはいえ、イチローが、来シーズン以降もヤンキースでプレーする可能性は、限りなく少ないという。「ヤンキースは若手への切り替えを図っている時期です。残りのシーズン、イチローがどんなにヒットを打っても、来年もチームに残れるかは、まったくの白紙ですね」(前出・福島氏)

ただ、たとえヤンキースと再契約できなくても、まだまだイチローの力を必要とするチームは多いはず。その点、松井のほうがはるかに厳しい立場にあるのは、厳然とした事実だ。
「松井は来季以降もメジャーでプレーするつもりで、すでに練習を開始していますが、正直、オファーが来るとは考えづらいですね」(前出・在米記者)

もつれ合うように進んできた2人の野球人生の「最終章」には、いったい、どんな結末が待ち構えているのだろうか……?

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