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メジャーリーグ 旬 NEWS from USA 16th ヤ軍が進化し続ける理由は? vol.1

[週刊大衆08月20・27日合併号]

メジャーリーグでは何が起きても不思議ではない。イチローの例を見るまでもなく、一夜にして驚天動地のトレードが成立するのだ。

1年を通じて、選手の動きには3つのヤマがある。
まず開幕してから1カ月頃で、戦力をもう一度見直す。今年、ジョニー・デーモン外野手がインディアンスに、松井秀喜外野手がレイズに拾われた(のちに戦力外)のも、この時期だ。

次は、移籍選手を公示するという手続きを踏まずにトレードができる7月31日で、チームがプレーオフに残れるかどうかを判断し、それを目指す補強。今回のイチローや、ブルワーズのエースであるザック・グリンキーがエンゼルスへトレードされたのがいい例だ。

そして3つ目がシーズン終了後。チームの生まれ変わりや来季の戦力補強のためである。
なかでも一番のハイライトは「7月31日」で、本当に何が起こるかわからないため、メジャー担当記者はその前後の期間、眠れない夜を過ごすことになる。全米屈指の名門、ヤンキースは、これまで幾度となく「世紀のトレード」を行なってきた。

最大のライバル、レッドソックスの元エース、ロジャー・クレメンス投手(98年)。メジャー最高の左腕で、マリナーズなどでヤ軍に立ち塞がったランディ・ジョンソン投手(05年)。何度も痛い目にあったアレックス・ロドリゲス内野手(04年)らがピンストライプのユニフォームに袖を通したときは驚かされた。

この"偉業"は、ヤ軍の元オーナー、故ジョージ・スタインブレナー氏によるところが大きい。とにかく、カネにものをいわせて、欲しいと思ったスーパースターを手に入れなければ気が済まなかった。思えばイチローも、その一人だった。

イチローがマリナーズ入りした2001年、攻走守で大活躍する姿を見て、スタインブレナー氏は「どうして獲らなかった!」と激怒したという。以来、ヤ軍はずっとイチローに注目してきた。ジョー・トーリ監督時代、何度か本気で獲得に動いたこともある。それが今回、マイナー投手2人と250万ドル(約2億円)という破格の条件で獲得できたとあって、スタインブレナー氏は、さぞや喜んでいることだろう。

さて、「7月31日」に話を戻そう。クレメンスもジョンソンもA・ロッドもオフにヤ軍入りしたが、近年、7月31日にトレードでヤ軍に入団して活躍した選手で有名なのは、セシル・フィルダー内野手だ。阪神でもプレーし、現タイガースのプリンス・フィルダーの父親といったほうがわか
りやすいかもしれない。

1996年、当時、28球団中、最低勝率のデトロイト・タイガースで、打率・248ながら26本塁打、80打点をマーク。低打率が不安視されたが、ヤ軍移籍後、打率・260、13本塁打、37打点と活躍し、プレーオフ進出に貢献。コンパクトな打撃を心がけたポストシーズンでも、52打数16安打14打点と結果を残し、ヤ軍18年ぶりの世界一に貢献した。この年からまた帝国ヤンキースが復活し、フィルダーは一躍ニューヨークでヒーローとなったのである。

08月24日公開のvol.2に続く・・・。

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