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ついつい通ってしまう…立ち食いそば「魔性の秘密100」 vol.02

[週刊大衆03月03日号]

もともと立ち食いそば店が急増したのは、日本の高度経済成長がきっかけだった。
景気がよくなり都心で働く人口が急増。
手早く安く食べられる立ち食いそばは、いわゆるモーレツ社員に人気となり、店舗が日に日に増えていったのだ。

さらに増加に拍車をかけたのが、昭和39年開催の東京オリンピックだ。
「建設ラッシュが起こって、現場労働者が急増したんです。早朝から作業をする彼らは朝メシを食べる時間がなく、手早く食べられる立ち食いそばが人気となりました。都心のオフィス街だけでなく、大きな街道沿いにも立ち食いそば店があるのは、その名残なんです。いまはコンビニが、その代わりになっていることが多いようですが」(本橋氏)
2020年の五輪開催に向け、また立ち食いそばが人気になるかも?

頼めば10秒で出てくる、そのスピードを実現したのが、ゆで麺だった。
なにしろ事前にゆでてあるため、あとの調理は湯がくだけ。
しかも、火が通っているため日持ちもすると、"早い安い"が売りのファストフードには、最高の食材というわけだ。

しかし、このゆで麺は一部のそば好きには、香り、食感がよくないと評判が悪かった。
何しろそば粉と小麦粉の割合が3対7。
"そば粉を混ぜたうどん"と言ったほうが正しいぐらいだが、食品衛生法で、そば粉が30%入っていれば「そば」と表示できるため、このような割合になっていたのだ。

そんななか、生麺を使ったゆでたてそばで世間をアッと言わせたのが「小諸そば」だ。
昭和49年に一号店を開業した同店は、ゆで時間を短くするため、細めのそばを使用。
さらに、混雑時はゆで置きをすることで調理時間の問題をクリアし、人気店となった。

最近はこのような方式の店も増え、手軽に本格そばが食べられるようになったが、さらに美味しく食べるためのテクがあるとか。
「あえて混雑する昼時を狙うんです。この時間帯は殺到するお客さんのために、フル回転でゆでているので、基本ゆで置きの麺が、ゆでたてで食べられるんです。混雑を嫌うなら、昼の直前を狙えば、ゆっくり食べられます」(本橋氏)
昼時の直前はそばだけでなく、天ぷらも揚げたての場合が多いため、特にオススメとか。

このように地道に進化しているのは、麺だけではなく、ツユも同様。
立ち食いそばといえば、やたら黒くて、しょっぱいツユのイメージがあるが、最近はまろやかで鰹ダシの旨味もしっかりしているものが多い。
この旨味成分の正体はイノシン酸。
これには血中のアルコールを分解する働きがあるため、お酒好きの人にはピッタリ。
二日酔いのときに、なんとなくそばが食べたくなるのも、イノシン酸を体が求めているからなのだ。

体にいいツユではあるが、全部飲むのは禁物。
そば1杯に含まれる塩分量は約5グラムで、飲み干してしまうと、1日の塩分摂取量の半分を摂ってしまう。
体のことを気遣うなら、ツユは残すのがオススメ。

02月26日公開のvol.03に続く・・・。

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