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メジャーリーグ 旬 NEWS from USA 18th 「予想されていたカベ」とは? vol.1

[週刊大衆09月10日号]

レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)は、オールスター戦明けから間違いなくメジャーのカベにぶち当たっていた。

●7月15日(日本時間)のマリナーズ戦が6回1/3を8安打7失点で黒星。
●22日のエンゼルス戦は7回3安打2失点で11勝目の白星。
●28日のホワイトソックス戦が6回1/3を8安打6失点で黒星。
●8月2日のエンゼルス戦が5回4安打7失点で勝ち負けなし。
●7日のレッドソックス戦が6回2/3で11安打6失点で黒星。

実に5試合中4試合が6失点以上だったことで、ロン・ワシントン監督は先発ローテーションからダルビッシュを1回飛ばすことも検討したという。しかし、このカベはある程度、シーズン前から予想されたものだった。テキサスの異常な暑さ、湿気、風、雨は過酷で知られる。

また、もし、これらが仮に想定内だったとしても、初体験の中4日での蓄積した疲労や、日本とは違ったマウンドの硬さから生じる下半身の張りで、フォームを崩す可能性は高いと思われていたのだ。
それがオールスター戦直後から、この夏場の厳しい時期だった。
しかしながら、ダルはこのカベを見事に乗り越えてみせた。13日のタイガース戦で6回2/3を6安打3失点にまとめ、球団新人タイ記録の12勝目をマークしたのである。

「気持ち的にすごく攻めていけたし、中盤から真っすぐで、どんどん押していけた。意味のある5日間だったと思う」と振り返った。

7日のレッドソックス戦から13日のタイガース戦まで。この間に、悩めるエースに、いったい何が起こったのだろうか?
実はダルは、偉大なる男に助言を求めていたのだ。その男の名は、グレッグ・マダックス(46)。メジャー歴代8位の通算355勝を誇り、現在はレンジャーズのGM特別補佐を務めている。兄のマイクは、レ軍の投手コーチだ。

グレッグは、1984年ドラフト2巡目でカブスに入団。93年に移籍したブレーブスではスモルツ、グラビンとの先発3本柱で黄金期を築いた。抜群の制球力によってストライクゾーンだけで勝負ができる希有な投手で、「精密機械」の異名を誇った。

88年から07年まで20年連続二ケタ勝利は大リーグ記録で、92年から4年連続でサイ・ヤング賞を受賞。08年に現役を引退し、昨年末にレンジャーズのGM特別補佐に就任した。

このマダックスからの助言の内容は「いえない」としたダルだったが、13日の投球フォームと前回登板とでは、明らかに異なる点があった。

それは、セットポジションの際に右ヒザを折って立ち、初動の段階から軸足に体重を乗せたこと。そして、背中を丸め、グラブの位置を目線まで上げたことだ。これまでは左足を2度上げるような動作で軸足にタメを作っていたが、無駄な動きを省くことで、スムーズな体重移動を可能にしたのである。

筆者は、この修正されたセットポジションと投球フォームを見て、誰かに似ていると直感したが、これは、よく考えて見ると、それこそグレッグ・マダックスそっくり。まさに"マダックス直伝"の復活劇だ。

09月04日公開のvol.2に続く・・・。

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