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田中VSダルビッシュ「メジャー制圧エース力」5番勝負 vol.02

[週刊大衆03月17日号]

これに対し、田中の持ち球で評価が高いのが、スプリット・フィンガード・ファスト・ボール(SFF)。メジャー関係者の中から「世界一」と称する声も聞こえてくるほどで、実際に、キャンプのフリーバッティングでSFFを披露したときに、田中の女房役となる捕手のマッキャンが「卓上から落ちてくるようだ」と表現していたほど。

また、制球力も田中が上だと言うが、現状ではダルビッシュに軍配が上がる、というのが現地メディアの見立てのようだ。
「各選手のチームへの貢献度を数値化したものにWARがありますが、ダルビッシュは、ここ2年間、メジャー全体で7番目にこの数値が高い。昨年277個の三振を奪って、リーグの奪三振王となり、2年連続200イニングを投げるなど、今や"真のエース"と呼ばれるダルビッシュと、現状では、ヤンキースの三番手投手である田中とでは、差があります」(福島氏)

確かに、メジャー公式試合で一球も投げていない田中とダルビッシュでは、実績が違う。その評価も当然かもしれない。

実際、メジャー1年目のダルビッシュも、日本とはあまりにも異なる環境に、なかなか慣れずに苦しんだ。適応力が問われるのだ。

昨年あたりから、ようやく適応してきたようだが、「ダルのシーズン終盤の失速は、まだ中4日のローテーションに体がついていけていない証拠かもしれない」(スポーツ紙デスク)と見る向きもある。

日程、登板間隔、長距離移動、マウンドの固さなど、日本とアメリカの大きな違いに、ダルビッシュを含めた多くの日本人選手が苦しんできた。WBCで"国際球"に慣れずに失敗してしまった田中だけに、適応力には不安が残る。
ただ、「WBCの失敗はプラスに働く可能性もある」(前同)という声もある。

あのとき、それまでのやり方のままでは通用しないということを身を持って経験したことが、メジャーに挑戦するための心構えを作ったはずだという分析だ。

また、同チームの黒田という頼もしい"先輩"の存在が、田中にとって大きなプラスになると指摘するのは、野球評論家の橋本清氏。
「日本語を話せる同僚がいるのは、大きい。通訳なしで、チームメートからのアドバイスが受けられるわけですからね。野手にはイチローもいる。メジャーに適応していくうえで、彼らの存在は心強いですよ」

こういった点で、田中は"ツイている"と言ってよいだろうが、確かに実力だけではどうにもならないのが勝負の世界。運と経験値は、大きな要素だ。
「田中の無傷の24連勝は、運も味方したはず。また、160億円超の大型契約が結べたのは、ダルビッシュらの活躍で日本人投手の商品価値が上がったタイミングの新ポスティング制度で移籍したから。田中は強運の星の下に生まれたとしか思えません」(前出・デスク)

思えば楽天時代、当時の野村克也監督が「マー君、神の子、不思議な子」と評したのは、こうした田中の"強運"を見抜いていたからかもしれない。

03月16日公開のvol.03につづく・・・。

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