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「肴の王様」まさかの落日居酒屋から食卓から「ホッケが消える日」

[週刊大衆03月17日号]

「最近、市場に行っても仕入れられないときがあるんだ。以前じゃ、考えられなかったことだね。人気メニューだけに、出せない日があるのは辛い」

溜め息交じりに話すのは、都内で居酒屋を営む店主。
居酒屋で人気の定番メニュー・ホッケが仕入れられないケースが増えてきているという。

麻生太郎副総理が総理時代に、「居酒屋でホッケの煮付けとか……」と、基本的に北海道でしか存在しないメニューを食べたというウソをついてまで庶民ぶりをアピールしようとした"庶民の肴の王様"。

いったい、ホッケの身に何が起きているのか。
「乱獲が原因で、ホッケの資源量が減少しているんです。ホッケは市場で人気があるので、未成魚まで乱獲、次世代が生まれる環境そのものを破壊してしまっているわけです。水産庁がまとめた平成25年度の水産資源評価によると、ホッケはマアジやスケトウダラと並んで資源量が低レベルであるうえに減少傾向にあるという深刻な状況になっていると言います」(漁協関係者)

ここまで乱獲が進んだ背景には、日本の漁業制度に大きな問題があると言う。
「日本と違ってカナダやノルウェーといった欧米の漁業先進国には、乱獲を防ぐための漁業制限があるんですが、同時に最低賃金が保障されるなど、漁業者の生活も守られています。日本の制度だと、漁業者は生活のために漁獲量を増やすしかない。頑張れば頑張るほど、乱獲になってしまうんです」(前同)

安価でボリュームがあって、酒にも合うホッケに降りかかった絶滅の危機。
食卓から、"ホッケが消える日"が本当に来てしまう前に、一刻も早い漁業制度の改革が望まれる!

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