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孤高のマラソン王 川内優輝を直撃!「カネと女と五輪」初告白 vol.1

[週刊大衆3月25日号]

男子マラソン界の期待のスター、埼玉県庁職員の川内優輝選手(26)。
県立高校定時制の職員として勤務する彼は、監督もコーチもいない一人練習で、並みいる実業団選手を追い抜き、2月の別府大分毎日マラソンで優勝。二度目の世界陸上(モスクワ)代表にもほぼ確定し、国内トップに躍り出た。
「マラソンは個々人、それぞれに合った練習が必要ですが、川内君は、いまの市民レーサーという環境が実にいいのかもしれません。走るという情熱は実業団選手以上でしょう。実業団選手を指導している監督には、反省を求めたいですよ」
こう語るのは、一昨年の大阪国際で優勝した赤羽有紀子らを指導した、元ホクレン監督の森田修一氏。

そんな奇跡の市民ランナーを、この目で見てみたい。強い思いに突き動かされて、本誌記者は彼の地元へ向かった。
勤務する高校がある春日部から電車で、さらに20分。埼玉の久喜市内に彼の実家はある。まずは駅前の商店主に尋ねてみた。
「いや~、いつだって走ってるのを見かけるよ。配達の車で追い抜くこともあるけど、道を開けると、"すいませ~ん"って愛想がいいよねえ」

勤務は午後から夜までだから、練習は朝がメイン。出勤前に20キロを走り込むという。
その後、商店街をあとにしてW神社に向かった。川内選手は、そこの駐車場を起点にして、朝練をこなすという情報を得たからだ。
しかし、2時間待ったものの、彼は現われなかった。ガセ情報だったのか?
1週間後、気を取り直して、もう一度、W神社に向かうことにした。

2月下旬の午前中。埼玉は晴れて、気温はマイナス1度。田んぼが広がる風景のなか、北には雪を被った日光連山、西には富士山が見える。寒風が吹くアスファルトの農道が、彼の練習コースだという。
午前10時頃、凍りついた田んぼの畦を脇に見ながら、川内選手の自宅前を通り過ぎようとしたところ、トレーニングウエアを着た男性が玄関前に出てきて、ストレッチを始めた。
神社へ行くまでもない。「川内選手ですか?」と質問を投げかけたら、「いいえ、僕は川内の弟です。今日は一緒に走ります。練習パートナーですね」とハキハキした口調で、その青年が答えた。

川内家は三兄弟で、長兄が優輝選手。記者が話しかけたのは、大学で陸上部に所属していたという次男。三男も同じく大学で長距離をやっているという。父親は早くに亡くなったが、元短距離選手の実母がコーチを務めているそうだ。

まもなく玄関から、"埼玉県庁"と書かれたジャージーを着た川内優輝本人が現われた。
石段をポンポンと飛び降りた彼は、「週刊大衆ですが……」と話しかけた記者の存在に気づき、「ああ、こんにちは」と左手を挙げたものの、ストレッチもせずに、いきなりダッシュ。それに弟も続き、アッという間に朝日が輝く田んぼの一本道を、2人は走り去ってしまった。

一人残された記者は、もちろん追いつくことなどできない。仕方なく、川内選手の普段の様子を聞くべく、駅前に向かった。
立ち話をしているおばちゃんに尋ねてみると、「川内君は背広姿で駅まで走って、そのままダッシュで電車に乗るんですよ」というお答え。"歩くのは勤務先の廊下だけ"ということか。

こうなったら通勤時を狙うしかない。1時間に3本のローカル電車の発車時刻を待ってみる。
駅前から住宅街へ伸びる直線200メートルの道で張り込んでいると、やがて、スーツ姿の男性がドンドン近づいて来るのが見えた。
背中にリュック、大きなマスクをして、わき目も振らずに3段跳びで駅の階段を駆け上がり、アッという間に視界から消えてしまった。声をかける暇もない。
「こりゃ、いかん」老体にムチを打ち、ホームまで追いかける。電車が出る直前に、川内選手に追いつくことができた。

「週刊大衆の記者です。ちょっといいですか?」
先ほど自宅前で声をかけたのを覚えていてくれたようで、通勤電車の中で独占インタビューが始まった。
こちらはハアハアと息遣いが荒いままだが、川内選手は呼吸も乱れず汗もかいていない。

3月21日公開のvol.2に続く・・・。

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