日刊大衆TOP 芸能

WBC日本代表 歴代スタメン比較で見えた侍ジャパン3連覇「本当の確率」 vol.1

[週刊大衆3月11日号]

3月2日の対ブラジル戦(福岡ドーム)で、いよいよ第3回WBCの戦いの火蓋が切って落とされる。第1回、第2回大会と連続優勝を果たしているわが日本代表「侍ジャパン」には、当然「3連覇」の期待がかかる。だが、今回ばかりは優勝を危ぶむ声も多い。
「メジャーリーガーの招集が見送られたのと、指揮官が現場を離れてから長い山本浩二監督なのは、確かに大きな不安要素ですね」(スポーツ紙デスク)

実際、2月17日に行なわれた広島との練習試合では、エース・田中将大をはじめ投手陣が次々と打ち込まれ、打線が沈黙して0-7の大敗。「侍ジャパン危うし」の声が高まった。

だが、第1回大会の監督だった王貞治WBC顧問は、この敗戦を意に介しておらず、親しい関係者に次のように語ったという。
「ゲームを観てないので断定的なことはいえないが、日本的なスタイルに持っていけばいいんじゃないの。WBCは日本の野球スタイルが適しているのだから」

王監督のいうように、今回のメンバーには、メジャーリーガーこそ参加してはいないものの、WBCという短期決戦に適した、日本野球を代表する精鋭たちがズラリと顔を並べているのも確かだ。
実際、本誌が過去2大会のスタメンと比較してみたところ、今回のメンバーが前回、前々回に比べても"遜色ない"ことが判明した。まずは、過去2回の大会を振り返ってみよう。

06年の王ジャパンは、5番に多村仁を入れ、9番に川﨑宗則を入れる"俊足好打"の打線が特徴だった。「大砲」と呼べる存在は、4番の松中信彦だけだったといってよい。
この大会で投手コーチを務めた野球評論家の武田一浩氏は、当時を振り返って、こう語る。
「第1回大会は国際大会が初めてだし、WBC自体も初めてなので"どうなるのか"と、手探り状態でしたね」

そのなかで、スモールベースボールを基本に、細かく繫いで重ねた得点を強力な投手陣が守り抜くという日本野球の神髄を見せた王ジャパン。

デービッドソン球審の世紀の誤審などに悩まされながらも、なんとか決勝に進出。決勝のキューバ戦では、松坂大輔の好投、イチローの好打などが噛み合って、10対6で快勝し、世界一の栄冠に輝いた。

09年の第2回大会も、日本は苦しみながらも連覇を勝ち取った。
この大会には、第1回に引き続いて出場したイチロー、松坂のほか、城島健司、岩村明憲、福留孝介ら多数の日本人メジャーリーガーが参集。メンバー的には、この大会が、1~3回大会を通じてベストではないかといわれている。

当時、チームを率いた原辰徳監督は、「1~3番には、出塁率が高く足の使える選手、4~6番は得点力と自己犠牲精神を持つ選手、7~9番は意外性のある選手を起用する」と公言。イチロー以外のメジャー選手はもっぱら下位打線で使われた。

大会中にイチローは極度のスランプに陥ったが、決勝では延長10回に、劇的なタイムリーを放って存在感を見せつけた。

良くも悪くも、前の2大会でチームの中心にいたのはイチロー。彼の存在が、チームの精神的な支えになっていたことは事実だ。

第1回大会の王監督は、親しい関係者に対してイチローを次のように評していたという。
「イチローが背中でチームを引っ張ったことはよく知られているが、もうひとつの彼の功績は、メジャーの弱点を具体的に説明してくれたこと。それまで、メジャーを過大評価する傾向にあったナインに勇気を与えてくれた」

今回、イチローに代わってチームの中心となるのはキャプテンに指名され、チームの4番を任される阿部慎之助。
昨シーズン、打率、打点の二冠を獲得し、巨人の日本一の原動力となった阿部は、原監督をして「いまの巨人は阿部のチーム」とまでいわしめた。

阿部は巨人を優勝に導いた勢いのままに、侍ジャパンを阿部カラーに染めようとしている。
「イチローさんの存在感の大きさは肌で感じている。でも、僕は僕。とにかく、メンバー全員が最高の力を出せる雰囲気づくりを心がける」と公言し、巨人の宮崎キャンプのときからWBCを見据えて、レフト方向を意識したバッティング練習を心がけてきた。
「ホームランを捨て、ヒットを狙ってランナーを先に進めるバッティングに徹するつもりでしょう」(巨人軍担当記者)

3月5日公開のvol.2に続く・・・。

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.