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長嶋、王、野村「スーパースターの麻雀」仰天勝負術 vol.2

[週刊大衆11月12日号]

これに対して王は一応、麻雀は嗜むものの、もっぱら遊びは酒が中心。座りっぱなしだと腰に悪いというのが理由だが、筋はいい。当たり牌を止める「回し打ち」ができるなど、レベルは高かった。
「王さんの麻雀は、ひと言でいえば"慎重派"。相手にリーチをかけられると、下りることを前提に、できればテンパイに持っていこうとする。臨機応変ではあるが、大勝負はできない。結局、大勝ちも大負けもしない麻雀になってしまう」(前出・ベテラン記者)

しかし、王も大物手を狙うこともある。灘氏が記録していた牌譜から、王の打ち筋を見てみよう。

東場3局、東家の配牌、ドラ西。

四萬・八萬・九萬・1筒・3筒・8筒・9筒・1索・5索・6索・西・西・北・中

第1打北のあと四萬、5索・6索を落としていった。狙いはチャンタ、それがうまくいって、6巡目ペン7筒を引き入れ、続いてカン2筒ツモ。さらにドラの西を暗刻にした。残るは八萬・九萬。1索・3索がどう変わるかだったが、1索がアタマにでき、打3索で11巡目テンパイでリーチ。

八萬・九萬・1筒・2筒・3筒・7筒・8筒・9筒・1索・1索・西・西・西


「出あがりで倍満。ツモで裏ドラが2枚乗れば三倍満にもなります。これぞ、一流のホームラン打法なのかもしれませんね」(灘氏)

灘氏は、あるパーティーで王に、「麻雀必勝法ってなんですか」と聞かれたことがあるという。灘氏が「集中力ですね。ここで満貫が欲しいという局面では気力を高め、満貫の手に仕上げアガリきる」と答えたところ、王もわが意を得たりと、次のように答えたという。
「そうですか。実は野球も同じなんです。ここでホームランを打ちたいというときには集中力を高めてバットを振るのがコツ。なんの世界でも最後は気力、集中力がモノをいうんだ」

最後に野村。実は、当時の球界で、麻雀が一番強いといわれたチームは南海なのだ。
「彼らとやるときは伏せて洗牌しろといわれたほど、打ち手が揃っていた」(ベテラン記者)

そのなかで揉まれた野村は、当然、かなりのレベルにはあるのだが、自らのコメントのように、意外と自己評価は低い。やはり、王と同じように、腰を痛めるのを恐れて、あまり打たないようにしていたことが原因だという。
「野村さんは完全に腰を下ろさないんです。腰を庇って、ホームベースで構えるキャッチャーそのままの格好で打つ。そんなことをされると、対戦相手は落ち着かない。これも、彼一流の心理作戦だったのかもしれません」(前同)

まさに三者三様。麻雀の打ち筋は、やはり後の監督としての采配術にも直結していたようだ。

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