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メジャーリーグ 旬 NEWS from USA 最終回 イチローの名シーンは? vol.1

シリーズ最終戦までもつれる、史上稀に見る激戦だった2012年のメジャーリーグ。ワールドシリーズは、ジャイアンツの4連勝で幕を閉じた。

リーグ優勝決定戦で、ヤンキースを4タテしたタイガースが、逆に4タテを食らうという展開に、全米のファンも驚いただろう。今季の日本人選手たちも、全米のファンを驚かせたはずだ。連載最終回の今回は、彼らの活躍を検証しながら、今季のハイライトシーンを取り上げてみたい。

まずは、レンジャーズのダルビッシュ有(26)。29試合に登板し、191回1/3を投げ、16勝9敗、防御率3・90、奪三振221は、1年目の成績として文句のつけようがない。

テキサスの暑さ、湿気、雨、風の強さ、移動距離、時差など、不安視された初めての環境と闘いながら、エース級の働きを見せたのだから、称賛に値する。活躍の最大の要因は「対応能力」の高さだ。

8月13日(日本時間)のタイガース戦で、ダルは明らかに投球フォームを変えた。それまでとは違い、セットポジションの際に右ヒザを折って立ち、初動の段階から軸足に体重を乗せた。左足を2度上げる動作をやめて、スムーズな体重移動を心掛けた。
それまでの5試合のうち4試合が6失点以上と、初めてメジャーの壁にぶつかっていたダル。通算355勝の「精密機械」グレッグ・マダックスGM特別補佐に助言を求めて、フォームを改造したのだ。これによりマウンドの硬さから崩していたバランスも修正し、球団新人タイ記録の12勝目をマークし、スランプから脱出。

通常、シーズン途中でのフォーム改造はご法度で、よほどの勇気と決断がなければ敢行しない。16勝まで積み上げた勝ち星は、ダルビッシュの対応力、適応力の高さの証明だった。

マリナーズからヤンキースへ移籍したイチロー(38)のハイライトは、そのプレーよりも決断だ。

7月24日の移籍記者会見は、まさに衝撃だった。通常トレードのデッドラインが8月1日で、さまざまな噂が出たが、その主役にイチローがなるとは、誰も思っていなかったからだ。その移籍の経緯も驚くべきものだった。まず、イチローがマ軍首脳にトレードを直訴、相手先にヤ軍を指名し、マ軍がヤ軍に話を持ちかけた。結果、①守備位置の変更、②下位打線での起用、③左腕先発時は控えに回る可能性がある、という3つの条件を飲み、さらにノートレード条項(本人の許可がなければトレードされない権利)も破棄しての移籍となった。

そこまでしてもヤ軍へ行きたい、というイチローの「勝利」への渇望に頭が下がる思いがした。

イチローは移籍後、ヤ軍のプレーオフ進出に貢献。さらに地区シリーズ第2戦では"奇跡のスライディング"を披露し、NYのファンに雄姿を刻みつけた。結果として悲願のWシリーズ進出は果たせず、来季の契約も不透明なイチローだが、移籍の決断で男を上げたのは間違いない。

11月16日公開のvol.2に続く・・・。

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