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海外での苦労は“いい経験”になる

今週(10月6日)は、日本を離れ、米サンタアニタパークでの騎乗です。

パートナーはトレイルブレイザー(牡5)。小学校時代から、顔を合わせれば競馬の話ばかりしていた競馬オタクの同級生、池江泰寿厩舎の馬です。

参戦するレースは、11月3日の米GⅠ「ブリダーズカップターフ」(芝2400m)の前哨戦となるGⅡ「アロヨセコマイル」(芝1600m)。

距離が短いのが気になりますが、

ここはあくまでも叩き台ですから、結果も大事ですがそれ以上に感触重視で臨みたいと思います。

舞台となるサンタアニタパークは、毎年、年末年始を過ごす場所であり、活動の拠点を米国に移した00年に、本拠地としていた、僕にとっては大切な場所です。


当時、日本では、「なぜ賞金の安いアメリカに行くのか?」という声に始まり、「武豊は日本の競馬を捨てるのか?」とか、「騎乗馬はあるのか?」「来年の税金が心配だ」などなど、実に様々な話題を提供してしまいました(笑)。

実際、米国でもなかなか騎乗馬の依頼はなく、1日1レースに騎乗できるかどうかでした。


なぜ、そこまでして米国に、海外の競馬にこだわったのか。答えは簡単。それが、騎手を目指したときからの夢だったからです。

世界を代表するトップジョキーが集う米国西海岸の競馬で、「自分の腕を試してみたい。バッグひとつで、世界中の競馬場を廻ってみたい。もっと、もっと上手くなりたい」

ただそれだけでした。

早朝から厩舎を回り、挨拶と騎乗依頼の毎日。まるで新人ジョッキーに戻ったような気持ちでした。


ユーイチの挑戦も無駄にはならない

もしかすると、いまは亡き師・武田作十郎先生に口を酸っぱくしていわれた、「誰からも好かれる馬乗りになりなさい」という言葉がなければ、途中でめげていたかもしれません。

努力しなければ夢には近づかないけど、努力したからといって必ずそれが報われるわけじゃない  最初に決めた1年間、精いっぱいの努力を積み重ねましたが、残念ながら米国の競馬関係者にとって、僕はいつまでたっても、日本から腰掛け程度にやってきた騎手でしかなかったようです。

どうせ、すぐに日本に帰るんだろうという冷めた視線を覆すことはできませんでした。

今夏、米国遠征に踏み切ったユーイチ(福永祐一騎手)も、かなり苦労したはずです。でも、僕と同じように、悔しさとか、もどかしさとか、勝てない、乗れないというジレンマも含めて、すべてがいい経験になったはずです。

日本にいても世界のトップジョッキーと腕を競い合うことはできますが、海外でしか経験できないこともたくさんあります。

世界へ。僕自身、チャンスがあったら、これからもどんどん海外に出かけていくし、長期遠征も諦めたわけではありません。

日本代表の心を持って、最高の騎乗と最高の結果を追い求めていきます。


トレイルブレイザーと世界に行きます!

海外での苦労は“いい経験”になる

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