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【武豊】JC制覇はダービーに並ぶ喜び

 物心ついた頃から、ずっと夢だったのが、「いつかダービーを獲りたい」ということでした。

 ここだけの話ですが(笑)、僕がまだ

 3~4歳の頃、午後の引き運動でGⅠ馬の背中に乗せてもらいながら、ダービージョッキーになることを夢見ていたほどですから、この思いは本物です。

 騎手学校で様々なことを学び、時には教官や先輩の愛のムチに歯を食いしばり、時には空腹にお腹が鳴るのを抑えながら、新たな夢として心に抱いたのが、「ジャパンカップを勝てるジョッキーになりたい」というものでした。

 今日は中山で乗り、明日は京都。レース終了後、そのまま米国に飛び、大西洋を横切って欧州へ。ドバイ、香港、オーストラリア……騎乗依頼をいただいたら、旅行バッグを片手に、世界中を駆け回りたい。

 その第一歩として、世界中のホースマンが注目するレース、「ジャパンカップ」を勝てる騎手になりたかったのです。

 しかし、現実はそれほど甘いものではありませんでした。運にも恵まれ、デビューした87年にトウカイローマンをパートナーに初挑戦させていただきましたが、結果は12番人気の11着。勝てるイメージはまるでなく、ただ参戦しただけで終わってしまいました。

 翌88年は騎乗馬なし。89年はスーパークリークで4着。90年は騎乗馬なし。91年はメジロマックイーンで4着。92年はヒシマサルで5着。93年は騎乗馬なし。94年はフレイズで10着。95年はナリタブアイアンで6着。96年は騎乗馬なし。97年はエアグルーヴで2着。

「今年こそ」と思った98年は騎乗停止で、ダービーを制した最高のパートナー・スペシャルウィークに騎乗できずと、あと一歩が届かないという状況が続いていました。
会心の勝利だった

【99年のJC制覇! これが競馬だ。】

 これが日本の最強馬だ。

 オレが武豊だ。

 そんなスタートからゴールまで、会心のレースができたのはデビューから13年目、99年11月28日に行なわれた第19回「ジャパンカップ」の舞台。パートナーは、前年、騎乗できなかったスペシャルウィークでした。

 凱旋門賞を勝ったモンジューをはじめ、海外から集結した強豪を相手にねじ伏せた切れ味は、いま思い出しても、誇らしい気持ちになります。

 その年の暮れ、いつものようにアメリカに行くと、みんなが、「おめでとう!」と声をかけてくれました。

 今年、このJCで僕のパートナーを務めてくれるのは……一昨年の覇者・橋口弘次郎調教師が、復活を賭けて挑むローズキングダム(牡5)です。

 久しぶりにコンビ復活となった6月の「安田記念」は13着に惨敗。橋口先生の気持ちに応えることができませんでしたが、あれが彼の力ではありません。

 相手云々も関係ありません。彼の力を100%出し切る。それだけを考え、騎乗したいと思います。それができたら、結果もついてくると信じて騎乗します。

【武豊】JC制覇はダービーに並ぶ喜び

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