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負けを引きずらないのも勝負師

 競馬も今週末から、いよいよ春のGⅠシリーズに突入。本来なら一番楽しいはずの季節ですが、今年はスギ花粉に加え、黄砂とPM2・5の影響で、辛い日 々を送っている方がたくさんいると思います。
 数年前までは、
 

「花粉症なの!?大変だね」と人ごとのようにいっていた僕も、ついに発症。今年は例年以上に辛い毎日を送っています(苦笑)。
 ただ、不思議なもので、花粉症の騎手も、ジョッキールームにいるときは、みんな、くしゃみを連発し、鼻をかみ、目をしょぼつかせているのに、レースになるとシャンとしている。
 アドレナリンが花粉症に効くのかはわかりませんが、これも勝負師の作法のひとつかもしれませんね。
 花粉症を吹き飛ばせ! 桜の花がほころび始める今週末は、熱いレースが待っています。ひとつは、23日に阪神で行なわれるGⅢ「毎日杯」(芝1800m)。
 もうひとつは、24日、中京競馬場を舞台に行なわれるGⅠ「高松宮記念」(芝1200m)。パートナーは「毎日杯」がキズナ(牡3)。「高松宮記念」がエピセアローム(牝4)です。
 前走、3月3日に行なわれたGⅡ「弥生賞」でクラシック挑戦への権利を獲るはずだったキズナにとっては、文字どおリ、ここが正念場になります。
「あのとき、こうしていれば・・・」
 レース後、唇を噛んだことは数えきれないほどありますが、「弥生賞」も、そのひとつでした。
 最後の直線、勝ち馬の後ろに位置したところまではよかったんですが、瞬間的に、その馬の手応えが怪しいなと思い、内に進路を切り替えたのが敗因です。


【考えに考えた末にレースに臨みます】

 こうして振り返ってみても、プロの騎手として、忸怩たる思いや悔しさが込み上げてきます。
 しかし、必要以上に気負い込んだり、負けを取り返してやろうと熱くなるのは、決していい結果を生みません。負けを引きずらないのも勝負師にとって大切です。キズナとともに今年のクラシック戦線に臨みたい  その気持ちを大事に、自然体で挑みます。
 電撃の6ハロン「高松宮記念」は、スタートからゴールまで、一瞬も気が抜けない精神的にタフなレースになります。できれば、快晴の良馬場で、内枠が欲しいところですが、こればかりはどうにもなりません。
 運、不運も実力の内。神様のいたずらで不良馬場になったら、どう乗ればいいのか。くじ運に恵まれず、大外枠を引いてしまったとき、どの位置取りがベストなのか。考えに考え抜いたうえで、運が僕とエピセアロームに味方することを祈りながら、レース当日を迎えたいと思います。
 出走する馬すべてがライバル。どの馬にもチャンスはあります。そのなかで、大きな勲章を掴むために、あらゆる手を尽くします。
 花粉症も気になるでしょうが、ぜひ競馬場に足を運んでください。観客の皆さんの全身からアドレナリンが溢れ出るような激しいレースをお見せします。

負けを引きずらないのも勝負師

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