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大きな一発を狙い再びドバイへ

 初めてドバイを訪れたのはデビュー7年目。ベガで桜花賞、オークス、ナリタタイシンで皐月賞、メジロマックイーンで宝塚記念を制した93年のことです。
 現在、JRAのアドバイザーを務めている岡部幸雄さんと共に招待された、第1回ドバイ国際チャレンジでした。
 いまでこそ高層ビルやホテル、ショッピングモールが建ち並び、楽園と呼ばれるドバイですが、20年前は何もなくて。ナド・アルシバ競馬場が、ラクダのレース場に隣接していたというのもあるのでしょうが、人間の数よりラクダの数のほうが多いほどでした(笑)。
 

 アメリカのチャーチルダウンズ競馬場をモデルに作られたこのナド・アルシバ競馬場には、たくさんの思い出があります。
 世界中の競馬関係者が注目するドバイミーティングで初めて勝利を挙げたのは、01年のシーマクラシック。パートナーは、2着が多く、“シルバーコレクター”と呼ばれたステイゴールド。海外でのGⅠ奪取はそれまでのウップンを晴らす会心の勝利でした。
 06年、ユートピアで勝ったゴドルフィンマイルも、痛快なレースでした。スタートダッシュからの逃げ切り勝ち。このレースの後、ユートピアはゴドルフィンにスカウトされ、移籍したのですから、彼にとっては競走馬人生を変えるレースとなりました。
 3つ目の勲章にして、ドバイ初のGⅠ制覇となった翌07年のドバイデューティフリーは、心が震えました。最後の直線、ライバルたちを抑え込み、真っ先にゴールに飛び込んだアドマイヤムーンの走りには、鬼気迫るものがありました。

【前走は謎の敗北も体調面は万全です】

 凱旋門賞が行なわれるフランスのロンシャン競馬場、ケンタッキーダービーの舞台、アメリカのチャーチルダウンズ競馬場と、世界には伝統と格式を持った競馬場がいくつかありますが、10年に完成したドバイのメイダン競馬場は、細かいところにまで気が配られた、騎手として乗りやすい競馬場の一つです。
 世界の競馬場を回っていると、なかにはハロン棒が設置されていない競馬場があったりと戸惑うこともありますが、メイダンは、スタンド、コース形態、ジョッキールーム・・・と、余計なことには気を遣わず、レースに専念できる最高の環境が整っています。
 3月30日、ドバイ・ワールドカップデー。「今年はこの馬で!」と早くから決めていたトレイルブレイザーとともに、昨年の年度代表馬、ジェンティルドンナも参戦する「ドバイ・シーマクラシック」(芝2410m・1着賞金300万US$)に挑戦します。
 前哨戦となった3月9日のGⅠ「アルマクトゥールチャレンジ3」は、直線、謎の失速で10着。オールウェザーへの対応力なのかどうか、僕自身、いまも敗因がわからず首を傾げていますが、幸い体調面に関しては元気いっぱいとのこと。
 大きな一発を狙って、今年3度目のドバイに挑みます。ドバイから届く朗報を待っていてください。

大きな一発を狙い再びドバイへ

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