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クラシックはまさに一発勝負です

 今年も、待ちに待った3歳クラシックの季節がやってきました。すべての3歳馬、ホースマンがここを目指して研鑽を積んできた夢の舞台……第一弾は、4月7日、阪神競馬場で行なわれる第73回「桜花賞」(芝1600m)です。
 今年は、桜の開花が驚くほど早く、桜の花びらが舞い散った舞台での開催となってしまいますが、
 

そんなことを感じさせないほど熱いレースをお見せしたいと思っています。
「桜花賞」に出走できるのはわずか18頭です。なかには、力はあるのにケガに泣いた馬もいます。勝負どころで不利を被り、賞金不足のため出られなかった馬もいるでしょう。
 そんな馬たち、関係者、ファンの思いを背負って・・・というと、少し大げさですが、気持ちとしては、同じ年に生まれた牝馬すべてを代表してゲートに入る。それくらい強い覚悟と気持とで臨みたいと思います。
 ダービーの翌週から始まる新馬戦は、楽しみが6割、手探りが4割といったところでしょうか。勝つことを最優先に、でも、距離や馬場適正、性格、タイプを把握しながら、悪い癖は矯正する──ある程度完成された古馬に比べると、レース中の課題も多々あります。
 だからこそ、その一つひとつをクリアし、段階を踏みながら、上へ上へと階段を駆け上がっていくパートナーを持てた年は、この季節が楽しくてたまりません。その逆、クラシックに出られない年は、なんだか気の抜けた炭酸水のようになってしまいますが(笑)。
 さぁ、勝負はここからです。極端ないい方をすれば、ここまでのレースは、負けても次に繋がるレースだったり、収穫のあったレースということで自分を納得させることもできました。

【18頭のみ出られる夢の舞台に臨む!】

 しかし、クラシックは一発勝負。勝って関係者の皆さんと喜びを分かち合えるか。負けて悔しさを噛みしめるか。その二つだけです。
 僕自身は、これまで5度、「桜花賞」を制しています。
 スタート直後、大きく出遅れ、スタンドに悲鳴がこだました89年のシャダイカグラ。ゴール前でクビ差制した93年のベガ。勝てるとは思わなかった94年のオグリローマン。初コンビで大きな仕事を成し遂げた98年のファレノプシス。そして、完璧な勝利だった04年のダンスインザムード。どれも思い出深いレースです。
 6度目の戴冠を狙う今年のパートナーは、クロフネを父に、アイアンブリッジを母に持つ、田所秀孝厩舎の期待の星、クロフネサプライズです。
 意外といったら彼女に失礼になりますが、前走、3月2日のGⅢ「チューリップ賞」の鮮やかな勝利は、正直、乗っていた僕自身が一番驚いています。
 好スタートから先手を取り、直線で二の足を使い、後続を突き放した力強さは、デビュー戦でコンビを組んだときの彼女ではありませんでした。大本命とまではいかないでしょうが、チャンスは大です。
 わずか18頭のみに許された夢の舞台・・・目指すは咲き誇る桜の勲章です。

クラシックはまさに一発勝負です

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