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自分の競馬に徹すれば勝機はある

 強い馬に騎乗し、穴党ファンをも唸らせる強い勝ち方をするのが、競馬の王道です。心強いパートナーに恵まれたときは、平場でも、条件戦でも、同じように思っていますが、GⅠレースになると、これに、“圧倒的な強さで”という気持ちが加わり、知らず知らずのうちにアドレナリンが全開になっています。
 とはいっても、人気のない馬に騎乗するときも、「一発、狙ってやる!」と、あれこれ作戦を考えているのですから、やっぱり、いつでも勝ちたいというのが本音ですが(笑)。
 強い馬で強い勝ち方をしたGⅠレースといえば、やはり、春の天皇賞です。
 89年のイナリワン、90年のスーパークリーク、91年、92年を連覇したメジロマックイーン、01年のスペシャルウイーク、そして、06年のディープインパクト……どのレースも、思い描いていたとおり、位置取りも含め、会心のレースばかり。
 パドックで跨ったときの気配から、本馬場入場、返し馬、待避所での様子、ゲート内での息遣い、道中の手応え、4コーナーを回ってGOサインを送ったときの反応など、すべてをコマ送りのようにして思い出すことができます。
 その中で、敢えてひとつだけ挙げるとすれば、
 

馬番連勝複式馬券が発売になり、単枠指定が廃止された91年、メジロマックイーンとともに掴んた勲章です。
 以前にも触れましたが、マックイーンとのコンビ結成の陰には、亡くなったメジロ牧場の大オーナー・北野豊吉氏の悲願である、メジロティターンの仔で天皇賞を勝ってほしいという遺言がありました。

【前走は直前半ばで勝利を確信した!】

 勝ちたいではなく、勝たなきゃいけない  一分の隙もないプロフェッショナルなジョッキーとして、残されたおばあちゃん(故・北野ミヤさん)の想いに応えたい。固い決意で挑み、それを成し遂げたときは、誇らしさとともに、ホッと胸をなでおろしていました。
 距離2200~3200mのGⅠで4個の勲章を手にし、生粋のステイヤーと思われがちですが、僕自身はいまでも、「マイル戦でも優勝できたはずだ」と、思っています。
 早いもので今年もまた、「天皇賞・春」(芝3200m)の時期がやって来ました。僕のパートナーは、ディープインパクトを父に持つ藤原英昭厩舎のトーセンラー(牡5)です。
 前走、2月10日に行なわれたGⅡ「京都記念」(芝2200m)を完勝。乗っていた僕が、直線半ばで勝利を確信できたほどの勝ち方をしてくれました。
 最大のライバルは、昨年の、皐月賞、菊花賞、有馬記念を制したゴールドシップ。2頭立てのレースなら、勝ち目はありません。しかしこのレースには、フルゲート18頭が参戦します。
 ゴールドシップを意識せず、自分の競馬に徹すれば勝機があるはずです。
 桜花賞は、終わってみればディープ産駒、皐月賞は、人気どおり……天皇賞・春は、やっぱり武豊かよと、いっていただけるようにベストを尽くします。

自分の競馬に徹すれば勝機はある

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