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競馬は勝ちにも負けにも不思議あり

「今度のレース、どの馬が勝つと思う?」
「やっぱり……あれでしょう。ケンイチ(池添謙一)も相当、気合が入ってるみたいだし」
「いやいや、石坂(正)センセイも強気だよ」
「俺は、今回は一歩下がって、挑戦者ですっていっているマサヨシ(蛯名正義)が怖いと思うな」
「須貝センセイの巻き返しも、十二分に考えられるしな……」
  先週あたりから栗東のトレセンでは、こんな会話が飛び交っています。
 話題はもちろん、6月23日、阪神競馬場を舞台に行なわれるGⅠ「宝塚記念」(芝2200㍍)。2013年の上半期を締めくくる春の祭典、グランプリレースです。

 競馬ファンの方には、名前を上げる必要もないと思いますが。ケンイチが乗るのは、一昨年の三冠馬、“怪物”オルフェーヴル。
 石坂先生が管理しているのは、昨年、牝馬三冠に輝き、JCではオルフェーヴルにハナ差で勝利したジェンティルドンナ。
 マサヨシとコンビを組むのは、春の天皇賞でGⅠ馬となったフェノーメノ。
 須貝先生が巻き返しを図るのが、大マクリの強い競馬で昨年の有馬記念を制したゴールドシップです。
 4強の激突  新聞も、テレビも、ここぞとばかりこの4頭の特集を組んでいます。でも、しかしです。ちょっと立ち止まって思い出してみてください。
 これまで前評判の高い馬たちがどれだけ本番で涙を飲んできたか。力だけで勝負が決まるのなら、レースをする必要はありません。

※オルフェーヴルは肺出血により回避

▼散漫になるよりも自分の競馬をする

 AKB48総選挙で、指原莉乃さんがセンターになったように、オークスで9番人気の弟、幸四郎が涙の勝利を決めたように、勝負事は最後の瞬間まで何が起こるかわかりません。
 最初から勝負を諦めて、尻尾を巻くのは勝負師としては失格。負けてもヤジは飛んでこないし(笑)、勝てば間違いなく大番狂わせのヒーローですから、4強の一角を崩すという気持ちではなく、あくまで頂点を目指して勝負したいと思っています。
 とはいえ、さすがに、今年の宝塚は、メンバーが揃いすぎました(苦笑)。競馬が盛り上がるのは大歓迎ですが、僕が乗るトーセンラーと4強との間には、ちょっとやそっとでは埋められない差がありそうです。
 では、こんなとき、どうするのか?
 あっちもこっちもと気にして気持ちが散漫になるよりは、自分の競馬に徹することが大切です。あの人が右に行ったから自分も右に……ではなく、パートナーを信じ、強い信念を持って壁にぶつかっていくことでしか勝機を見いだすことはできません。
 名監督といわれる野村克也さんは、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」といいましたが、どちらもあるのが競馬です。
 今年の上半期を締めくくるグランプリレース、みなさんもぜひ、競馬場で盛り上がってください。

競馬は勝ちにも負けにも不思議あり

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