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暑さを苦にしないのも勝負師!?

夏です。
学生は一足先に夏休みに突入。額に汗して働く読者の皆さんも、お盆休みまであとわずか。競馬で言えば、最終コーナーを回って、直線入口にさしかかったあたりでしょうか。
中学を卒業後、JRA競馬学校に進学。ここでは、夏休みどころか3年間、ほぼ休みなしの生活で同期のマサヨシ(蛯名正義騎手)と、いつも、「腹、減ったなぁ」とこぼしていたのを思い出します(笑)。
無事卒業し、騎手になってからも、あるのは数日間の正月休みのみで、ゴールデンウイークとも夏休みとも無縁な生活を送ってきましたが、それでも夏が来ると、毎年、なぜかわくわくしてしまいます。

皆さんの夏のイメージは、どんなものですか?
山、高原、キャンプ、虫取り網……。
それとも、海、砂浜、水着のおねえさん?
人それぞれでしょうが、僕にとって夏といえば……ジリジリと灼けるような暑さの中で行われる夏競馬、小倉競馬です。
 

「暑いのだけは勘弁してほしい」
騎手の中には、1レース終わるたびにフーフー言っている人もいますが、僕は夏大好き人間。どんなに暑くても涼しい顔でいられるのが特技の一つですから、先輩たちからも羨ましがられたものです。
「どんな秘密兵器を隠しているんや?」
「ないですよ、そんなもの」
「いいや。ユタカのことだから、絶対に、何か暑さ対策をしているはずや。そうじゃなかったらお前は人間やない」
すっかり怪物扱いでしたが(笑)、これという対策はしていません。それでもこれまで夏バテした記憶は皆無。これも勝負師としての作法の一つ……と胸を張りたいところですが、これだけは丈夫に産んでくれた両親に感謝ですね。

夏の小倉といえばもう一つ、美味しいものを食べられるのが楽しみです。下関から直送される鯛、平目、ウニといった海の幸に舌鼓を打つ…ジョッキーをやっていてよかったと思う瞬間の一つです。
平日の地方競馬や海外に参戦するケースが増えたいまは、開催日ごとに新幹線で往復していますが、若い頃は、着替えなどを車に積み込み、2カ月の長期滞在をしていたこともありました。
そんなときは決まって、兄弟子・河内洋さん(現調教師)の後ろをついて回っていたものです。おかげで、小倉の裏路地にも随分と詳しくなりました(笑)。

この秋、キズナとともに目指すことになった世界最高峰のレース「凱旋門賞」への挑戦もあって、毎年、夏の恒例行事となったフランス遠征を、今年は取り止め。夏の小倉に腰を落ち着けて、一つでも多くの勝ち星を狙います。

夏休み---海や山もいいですが、今年は、ぜひ、親子で小倉の夏競馬を楽しんでください。
涼しい顔で勝ち星を量産する武豊が、みなさんをお待ちしています。

小倉に遊びにきてください

※次週の当コラムは休載させて頂きます。

暑さを苦にしないのも勝負師!?

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