日刊大衆TOP 娯楽

弟・幸四郎に足元を掬われたレース

兄弟で同じ競技に夢を抱き、心ならずも同じ舞台で対峙しなければいけないことがあります。
サッカーの三浦兄弟―お兄さんの泰年さんと弟のキングカズ選手。
相撲の若貴兄弟―――兄の若乃花関と弟の貴乃花関。
今年のスーパーボウルでは、兄レイブンズのジョン・ホーバー監督と、弟49ersのジム・ホーバー監督の対決が話題になり、プロ野球でも29年ぶりに、兄・江村将也投手(ヤクルト)と、弟・江村直也捕手(ロッテ)の兄弟対決が実現、話題になっていました。
そして……。言うまでもありませんが、競馬界には、僕と弟・幸四郎の対決があります。
 

僕と幸四郎は10歳違い。これだけ離れていると、一緒に遊んだというよりは、幼い頃の幸四郎が、いつも後ろからくっついてきていた……という感じです。

――兄弟では戦いにくくないですか?

幸四郎がデビューした頃は、ゲート内で並んでいたりすると、くすぐったいような、背中が、もぞもぞするような(笑)。不思議な感覚に襲われていました。
でも、それもゲートを出るまで。レースが始まってしまえば、先輩も後輩も兄も弟も関係ありません。まずは自分の勝利が最優先。さらに、幸四郎が2着になることがベストです。
00年のGⅡ「日経新春杯」。1着が僕とマーベラスタイマーで2着が幸四郎とメイショウドトウ。
04年のGⅢ「小倉記念」は、僕とメイショウカイドウが1着で、幸四郎とメイショウバトラーが2着。このカタチでの兄弟ワンツーが僕の理想です。

ところが……。当然のことですが、数えきれないほど同じレースに乗っていれば、幸四郎に足を掬われることもあります。あれは、97年の「セントウルステークス」でした。
今週末、阪神競馬場を舞台にGⅡ戦として施行されるこのレースは、当時はまだGⅢの格付け。95年にビコーペガサスで、翌96年はフジノマッケンオーで連覇しています。
このレースが重賞競走となった87年以降、第1回、第2回を連覇した兄弟子である河内騎手の記録を塗り替えるチャンスを密かに狙っていたのですが……。
2番人気に推された僕とエイシンガイモンを差し置いて(笑)、勝ったのは8番人気の幸四郎とオースミタイクーンのコンビ。しかも、父・武邦彦厩舎の所属馬というオマケ付きです。
結果論になりますが、この翌年、マイネルラヴで3度目のVを達成。もしあのとき勝っていたら4連覇だったわけですから、幸四郎も余計なことをしてくれたものです(笑)。

今年、この「セントウルステークス」でコンビを組むのは、ティーハーフかサドンストームのどちらか。2頭とも西浦勝一先生の管理馬でオーナーも、シェイク・モハメド殿下です。
この原稿を書いている時点では、どちらになるかわかりませんが、昨年のエピセアロームに続き、6度目の優勝を目指します。

弟・幸四郎に足元を掬われたレース

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.