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前哨戦を見事に勝利したキズナの力

ダービー馬キズナが、世界デビューとなったフランスでもやってくれました。
9月15日、ロンシャン競馬場で行われた「凱旋門賞」へのステップレース、GⅡ「ニエル賞」(芝2400㍍)を制し、大きな夢に向かって大きな一歩を踏み出すことができました。
このレースに臨むにあたっては、いくつもの課題がありました。
 

初めての海外遠征でキズナの体調はどうなのか。
精神面は大丈夫なのか。
初めてのコースで戸惑うことはないのか。
日本馬の多くが苦労させられたヨーロッパ独特の深くて重い芝への適正は?
雨の影響で悪化した馬場がどう影響するのか。
レース後、佐々木昌三先生が、
「すべて手探りの状態でデキは70%。惨敗も覚悟はしていました」
と話していたように、チームキズナにとっては、希望と同じだけの不安を抱えてのレースだったのです。

加えてライバルも、強力なメンバーがズラリと顔を揃えていました。初めて見る馬ばかりですが、実績を見れば、どれだけ強いかはある程度予測できます。
凱旋門賞を7度制している名調教師、A・ファーブル師が育てた地元フランスの有力馬で、GⅠ「パリ大賞典」を制したフリントシャー。
同レースで3着に入ったオコヴァンゴ。重賞2勝馬のトリプルスレット。ゴドルフィンの期待の星、ヴァンクーヴェリテ。そして、ライアン・ムーア騎手騎乗、デビューわずか56日でイギリスダービーを制したルーラーオブザワールド。
このレースを勝つことはもちろんですが、同時に、本番に向けて、どの馬が、どんな走りをするのか、見極めることも課題のひとつでした。

これだけあると、当然、優先順位が必要です。
何が一番大切なのか。何を第一に考えるのか  。
「凱旋門賞」制覇という方程式を解くために、何が最大のキーになるのか  。
僕が出した答え  それは、キズナがキズナらしくいることです。
変わったことはしない。いつもどおりの戦法で、いつもどおりの走りで  。
僕のそんな思いに、キズナは予想以上の走りで、見事に応えてくれました。

予想外だったのは、馬体を合わせてゴールに飛び込んだライアンが、“勝った”と言ったので、僕は2着だと思ったこと(笑)。
もうひとつは、スポーツ紙の一面かなと思っていたら、ヤクルトのバレンティン選手がプロ野球新記録となる56号、57号本塁打を打っていたことです(笑)。

日本でも今週末、9月29日から秋のGⅠ戦線が始まります。第一弾は、中山競馬場で行われる「スプリンターズS」(芝1200㍍)。僕のパートナーは、西浦厩舎のサドンストーム(牡4)です。
超強力なライバルたちがひしめくこのレース、さすがに、優勝宣言はできませんが、必ず見せ場はあるはずです。どうか、期待していてください。

前哨戦を見事に勝利したキズナの力

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