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下を向かず来年の挑戦を夢見て……

被災地・福島の人たちから託された寄せ書き入りの国旗を背に、今年こそという強い気持ちで臨んだ「凱旋門賞」ですが、結果は4着。夢は……またしても、大きくて高い壁に阻まれてしまいました。

前哨戦「ニエル賞」を勝って、鮮やかすぎるほどの世界デビューを飾ったキズナのコンディションは、最高点にまで達していました。
道中の位置取りも、ほぼベストです。優勝したトレヴ、オルフェーヴルを前に見る形で、手応えも、「ダービー」のとき以上のものを感じていたほどです。
 

最後の直線は、ちょっと早いかな……とも思いましたが、あの場面でトレヴに離されるわけにはいきません。さぁここからが、本当の勝負だ!そう思った瞬間でした。アッという間にトレヴに離され、後はどうすることもできませんでした。

完敗です。
世界には、まだまだ強い馬がたくさんいるんだということを思い知らされました。
でも、しかし。これがラストチャレンジではありません。ここで、日本のホースマンの夢を諦めるわけにはいきません。
相手が強ければ、こっちはさらに強くなればいい。「ダービー」よりさらに強くなっていた3歳のキズナは、もっともっと強くなる可能性を秘めています。
僕が決められることではありませんが、できるならば、来年も、キズナとともに、この凱旋門賞に挑戦したい。
いまはそのことだけしか考えていません。

絶対に下は向かない。
顔を上げ、真っ直ぐに前だけを見て。

今日より明日、明日より明後日。少しでも上手くなれるように、僕自身も、ひとつひとつのレースを大事に乗っていきたいと思っています。

今週のメインレースは、10月20日に行われる牡馬三冠、最後のひとつ、「菊花賞」(芝3000m)。
僕のパートナーは、松永昌博先生が管理するマジェスティハーツです。

僕が初めてGⅠを勝ったのが、この「菊花賞」。コンビを組んだスーパークリークには、強い馬とはどんな馬なのか。GⅠを勝つというのは、どんな感覚なのか……そのすべてを教えて貰ったような気がします。
ラスト3ハロンのタイムが、33秒8。驚異的な末脚で勝利をもぎ取ったダンスインザダークも忘れることができません。
大胆な、でも、思い描いていたとおりの競馬ができた3度目のエアシャカール。
三冠のプレッシャーを跳ねのけたディープインパクトでの勝利は、いまも大きな勲章です。
僕が4度、オヤジ(武邦彦)が3度、勝たせていただいているこのレースは、物心ついた頃からスタンドで観ていた、特別な思い入れがあるレースです。

どの馬が勝つのか!?
栄冠に辿り着く騎手は誰なのか?

結末は神のみぞ知るですが、競馬の神様は、最後まで馬の力を信じた騎手に微笑むはずです。

下を向かず来年の挑戦を夢見て……

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