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先入観を持ちすぎるとミスに繋がる

先入観。辞書で調べると、
前もって作られた固定観念。それにより自由な思考が妨げられる場合にいう。
とあります。
あの人は、この仕事には向かないだろう。
告白してもフラれるに違いない。たぶん。きっと。おそらく……。
競馬にかぎらず、この先入観を持って何かを図るのは、仕事でも、人間関係でも、恋愛においても、ミスをする元になります。
しかし、わかっていても、ついつい、先入観を持って見てしまうのが、これもまた、人間というものです。

今週末、10月27日、東京競馬場で行われるGⅠ「天皇賞・秋」(芝2000m)で僕のパートナーを務めてくれるトウケイヘイローに対しても、先入観を抱いていました。
 

僕が彼とはじめて出逢ったのは、11年9月7日の「カンナS」(芝1200m)。デビュー3戦目のレースです。結果は7番人気の3着。気性が激しく、道中は掛かりっぱなし。それでも、最後の直線、最後方から繰り出してくれた伸び脚は、僕の中に、
「なかなか、いい末脚を使う馬だなあ」
という印象を残しました。

縁あって、再び、コンビを組むことになったのは、今年の6月11日。阪神競馬場を舞台に行われたGⅢ「鳴尾記念」(芝2000m)のときです。
この間、戦法は、逃げへと転換。掛かる癖は相変わらずでしたが、GⅢ「ダービー卿チャレンジT」(芝1600m)で勝つなど、成長を感じさせる走りをしていました。
でも、しかしです。陣営がこれまで選択してきたのは、1400~1600mのレースです。血統から見ても、それが最適だったと思います。それが、いきなり400mも延びるのは、どうなんだろう。
先入観が先に立ち、僕の中にも戸惑いというか、厳しいレースになるだろうなという思いがありました。

ところが。
肉体的にも精神的にも、ピタリと成長時期と重なったのでしょう。楽な手応えで、「鳴尾記念」を逃げ切ると、続くGⅢ「函館記念」(芝2000m)、GⅡ「札幌記念」(芝2000m)と重賞3連勝で、サマー2000シリーズ王者に輝きました。
先入観を持って彼に跨ったのは、完全に僕の誤り。彼には、一度、心から謝らなければいけません。

「天皇賞・秋」は、これまでとは比較にならないほど、メンバーが強化されます。しかし、強引に捕まえにいくと自分も潰れる危険性があるし、かといって無視もできないライバルたちにとっては、厄介で、嫌な存在だと思います。
対して僕とトウケイヘイローは、あくまで挑戦者の立場です。失うものはありません。しかも、戦法はただひとつ。あれこれと悩む必要もありません。
そして、もしも、ここで勝つようなら……もう、100%本物です。ニューヒーロー誕生の瞬間を、ぜひ、その目で確かめてください。

先入観を持ちすぎるとミスに繋がる

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