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「もう」と「まだ」で勝敗が変わる

今週末から11月。気がつくと、今年も、あと2カ月です。
明日のことなど一切考えず、とにかく目の前のことにだけ集中している新人にとっては、

「まだ2カ月もある。」

となりますが、経験を積み、ある程度、先を計算できるようになると、いつの間にか、

「もう2カ月しかない。」

に変わってしまいます。

「今年はもう何をやっても無駄だから、これと、あれをやって……お茶を濁しておこうかな」

先を読みすぎて、もう勝負に参加しないという人もいるはずです。
しかし、まだともうこの違いはみなさんが思っている以上に、結果に大きな差がつきます。
4コーナーを回って最後の直線先頭の馬ははるか前を走っているということが、競馬ではしばしばあります。このときに、

「もう無理や」

と思うのか、それとも、

「まだ大丈夫」

と思うのか。
 

騎手の気持ちは、手綱を通して馬に伝わります。騎手が揺れれば馬も揺れ、騎手が強い信念を抱けば、馬はそれに応えてくれます。
今年一年の収支計算は、すべてが終わったあと大晦日で十分です。いまは、一つ一つ、目の前の勝負に全力を注ぎましょう。

というわけで、GⅠシリーズ中休みの今週も、きっちりと結果を残すべく、すべて勝つつもりで騎乗したいと思います。
まず、11月2日、土曜日の重賞レースは、東京競馬場を舞台にして行われる2歳牝馬限定戦「アルテミスS」(芝1600㍍)。僕のパートナーは、斎藤誠先生が管理する女の子、その名もクリスマスです。

6月30日のデビュー戦を7馬身差の圧勝。続く「函館2歳S」をレースレコードで連勝し、今月が来年のクラシックへ向けての大きな試金石になります。

「競馬を教えつつ勝つ」

言葉にするほど簡単なことではありませんが、それが僕に与えられた使命ですから、心を合わせ、課題をクリアしたいと思います。

翌3日は京都でGⅢ「みやこS」(ダート1800㍍)。東京でGⅡ「アルゼンチン共和国杯」(芝2500㍍)の二つがありますが、僕が参戦するのは、長距離の「アルゼンチン共和国杯」。パートナーは、オルフェーヴルと同期のメイショウナルトです。
条件戦をウロウロしていた昨年までとはまるで違う馬に成長した彼への期待度はマックスです。

そしてラストは翌4日、はじめて金沢競馬場で開催される統一GⅠ「JBCクラシック」(ダート2100㍍)。パートナーは、ここを大目標にしてきたワンダーアキュートです。
彼の力については、いまさら説明の必要もないでしょう。力を出し切れれば、間違いなく勝ち負けの勝負になります。
目指すは、3日連続の重賞V!
密かに、11月、12月の競馬を、武豊一色に染め上げたいと狙っています(笑)。

「もう」と「まだ」で勝敗が変わる

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