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2度の不利を退けた最強の勝負師

秋のGⅠシリーズが始まってから、火曜日、水曜日の新聞には、

武豊、今週こそ100勝か?

という期待感溢れる文字が躍り、月曜日には、

武豊、またも足踏み。

と、がっくりと肩を落とすような文字が、大きく紹介された勝ち馬、騎手の記事の端に、小さく載っています(苦笑)。
 

あと1つ誰よりも僕自身が勝ちたいと思っているし、早く区切りの100勝を達成したいと思っていますが、記録の対象がGⅠですから、そんなに簡単なことではありません。
JRAのGⅠは、2つのジャンプを入れても24。弟・幸四郎のように、一頭の馬……メイショウマンボで、「オークス」「秋華賞」「エリザベス女王杯」と3つも持っていく騎手がいますから(笑)、足踏みと言われればそうですが、ほとんどの騎手が足踏みです。
みなさんが今週号を手にするときには、「マイルチャンピオンシップ」は終わっているので、スポーツ紙の一面に、写真と共に、

武豊、トーセンラーで記念のV!

という見出しが載っているように最善を尽くしたいと思います。
これまで勝たせていただいた99戦は、当日の馬場状態やスタンドの様子、僕の馬がどこに位置し、有力馬はどのあたりで競馬を進めていたかなど、小さなアクシデントなども含めてほぼ、すべて覚えています。

レース後、しばらく複雑な思いに駆られたのは、92個目の勲章……2010年11月28日に行われた第30回「ジャパンカップ」のときのことでした。
ゴールまであと2ハロン  僕とローズキングダムの進路は開けていました。
ところが、外からブエナビスタに寄られ、内からエイシンフラッシュに挟まれ、完全なサンドイッチ状態。なんとか立て直したところで、さらに内に切れ込んできたブエナビスタに進路を塞がれ、二度目の急ブレーキを掛ける事態に陥ってしまったのです。
24分に及ぶ長い審議の結果、進路妨害でブエナビスタが降着。ローズキングダムの優勝という採決が下りました。
直接、被害を受けたのは僕ですし、ローズキングダムには何の非もありません。
それでも、こういう勝ち方はスッキリとはしないものです。圧倒的に不利な状況からもう一度、気力を奮い立たせ、2着でゴールに飛び込んだローズキングダムの頑張りがなかったら、もっと沈んだ気持ちになっていたかもしれません。
最後の最後まで勝負を捨てないローズキングダムは僕以上の勝負師でした。

今年、この「ジャパンカップ」で僕のパートナーを務めてくれるのは、加藤敬二厩舎のヒットザターゲット(牡5)。キズナと同じ、前田オーナーの所有馬です。
今年は、日本馬、外国馬ともに、抜けた存在がいないだけに、ここはチャンス在り。世界のホースマンが注目しているレースをなんとかして制したいと思っています。

2度の不利を退けた最強の勝負師

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