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ライバルの仔で世界に挑戦できれば

オルフェーヴル、ロードカナロア……2013年もまた、自らの走りで栄光を勝ち取った強い馬たちが、ファンに惜しまれながら現役生活に別れを告げます。

ライバルとしてみれば、これで勝てるチャンスが増えるわけですから、こんなに嬉しいことはありません。でも、しかし。これでもうあの走りを間近で見られなくなるかと思うと、どこか一抹の寂しさも感じます。う~ん、こんな気持ちになるのも年の瀬だからでしょうか(笑)。

それにしても、競馬には不思議なめぐり合わせがいくつもあります。
 

2013年、ディープの仔・キズナでダービーを勝ち、凱旋門賞に挑戦できたのもそのひとつ。
将来、もしかすると、敵として戦ってきたオルフェーヴルやロードカナロアの仔に僕が跨って、世界に雄飛するチャンスが訪れるかもしれない……というのも十分に有り得る話です。
そうやって考えると、競馬ほど面白いものはありません。

2002年「東京大賞典」を含むダートGⅠを4つ制覇し、JRA賞最優秀ダートホースとNARグランプリ特別表彰馬となった一頭の馬がいました。

彼の名前はゴールドアリュール。

気難しいと言われるサンデーサイレンス産駒の中では、とっても素直で乗りやすく、優等生タイプのサラブレッドでした。
03年に喘鳴症を発症し、引退を余儀なくされましたが、彼がダートの競馬史に残した実績は尊敬に値するものでした。
04年に社台スタリオンステーションで種牡馬入り。05年度にはエスポワールシチーとスマートファルコンという砂の怪物を2頭も誕生させたのは、奇跡としか言いようがありません。

エスポワールシチーとは長い間、ライバルとして。スマートファルコンとは最高のパートナーとしてレースに臨んできたというのも、めぐり合わせの妙です。
父ゴールドアリュールとはまるで正反対、気難しく、でも、父を超えるほどの強さと速さを持っていたスマートファルコンは、9馬身差で圧勝した11年の「帝王賞」を含め、重賞9連勝(内GⅠが8つ)を達成。その中には、10年、11年の「東京大賞典」連覇もありました。

「有馬記念」がその年を締める最後の大一番なら、「東京大賞典」は、文字どおり、納めの競馬。勝って終えるのと、負けたまま年を越すのでは、気持ち的に大きく違います。

そして、これもまためぐり合わせの面白さですが、今回僕のパートナーを務めてくれる佐藤正雄厩舎のワンダーアキュートは、11年の「東京大賞典」で、スマートファルコンにハナ差まで詰め寄ったライバルでした。
前走、「ジャパンカップダート」では、一瞬、勝ったと思うほど最高の競馬をしながら2着に惜敗。
今度こそ、ワンダーアキュートに大きな勲章をプレゼントしたいと思っています。

ライバルの仔で世界に挑戦できれば

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