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別れと出会いの季節に思うこと

今週末から暦は3月。競馬界にも、別れの季節がやって来ました。

2月28日付で騎手を辞めるのは、競馬学校の8期生の上村洋行。またひとり、後輩が僕より先にターフを去ってしまいました。

昨年、辞めたアンカツさん(安藤勝己元騎手)は、なんとなくそんな気配は感じていたし、なにしろ先輩ですから、順番どおりでいいのですが、後輩が先に辞めていくのを見るのはやはり寂しさを感じます。
といっても、彼はこれからも同じ栗東の仲間。まずは池添兼雄厩舎で調教助手を務め、そこから調教師を目指すそうなので、近い将来、彼を、「上村先生」と呼ぶことになりそうです。

調教師の先生は、美浦が清水美波先生、松山康久先生、矢野照正先生の3名。栗東は、飯田明弘先生、小原伊佐美先生、佐山優先生、鹿戸明先生、清水出美先生、武宏平先生、野村彰彦先生、藤岡範士先生、領家政蔵先生の9名、合わせて12名の先生が今年、引退されました。

いい馬にたくさん乗せてくれた先生、ライバル陣営であり続けた先生、あまり接点のなかった先生……さまざまですが、日本騎手クラブの会長として、ジョッキー武豊個人として、引退された先生たちに贈る言葉は、「ありがとうございました」と、「これからも競馬を見守っていてください」の2つです。

本当にお疲れ様でした。

そして、去る人あれば、来る人あり。
 

調教助手から騎手に復帰することになった柴田未崎に加え、今年、競馬学校を卒業した新人6人……

・石川裕紀
・井上敏樹
・小崎綾也
・小幡初也
・松若風馬
・義英真

が、プロの世界に飛び込んできます。

騎手の世界はベテランも新人もゲートに入れば横一線。1レースから12レースまで、勝つことを求められるシビアな世界です。新人だから、デビューしたばかりだから……そんな言い訳は一切通用しません。

ソチ五輪、男子フィギュアで金メダルを取った羽生結弦選手は19歳。スノーボード男子ハープパイプで銀メダルリストになった平野歩夢選手は15歳。4位に終わったとはいえ、精神力の高さを見せてくれた女子ジャンプの高梨沙羅選手は17歳。彼らと同世代のアスリートたちです。

志を高く持ち、昨日より今日、今日より明日……努力を積み重ね、持てるすべての力でぶつかってきてほしいと思います。もちろんそのときは、スキージャンプの葛西紀明選手と同じくレジェンドを目指している僕としては、遠慮なく叩き潰しにいきます。

舞台は僕のホームグラウンドである阪神と、3月2日にGⅡ「中山記念」(芝1800m)が行われる中山。
トウケイヘイローの今年初戦として参戦予定なので、もし、一緒に乗る機会があったら、彼らの前に大きな壁として立ち塞がりたいと思います。

別れと出会いの季節に思うこと

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