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てんや&回転寿司から消えた!!日本人の胃袋を襲う「深刻エビ不足」

[週刊大衆12月30日号]

「状況が改善されるとしても、早くて来年の夏。それまでは、何ひとつ希望の灯はありませんね」と絶望的な表情を浮かべるのは、大手商社の水産物担当者。

10月21日、天丼大手の『てんや』が「上天丼」「海老天そば」などの販売を休止。
回転寿司の『あきんどスシロー』も、「えびバジル」など同じくエビ使用メニューの販売を休止。この悲報は日本全土を揺るがした。
「原因は世界的なエビ不足と価格高騰です。現在、日本は消費されるエビの9割を海外からの輸入に頼っていますが、その養殖地で奇病が発生し、エビが全滅の危機に瀕しているんです」(フードジャーナリスト)

すべての元凶になっている奇病とは、EMS(EarlyMortality Syndrome = 早期死亡症候群)と呼ばれるもの。
養殖池に稚エビを投入してから40日程度で発症し、池のエビがほぼ全滅するというから恐ろしい。
「11年に中国で初めて発生してから、猛烈な勢いでタイ、ベトナム、メキシコなどの世界のエビ輸出国に拡大。壊滅的な被害をもたらしています」(前同)

ブラックタイガーに比べて安価で、世界市場の中心となりつつあったバナメイエビの被害が拡大しているため、世界、そして日本の食卓への影響は甚大だ。
「EMSの原因はいまだに不明。過密養殖や古い池になるほど発症例が多いため、そうした環境を調整するぐらいしか手の打ちようがないんです」(専門誌記者)

それらの対策も効果が出るのは、早くても来年6月。
しかも、養殖の中心のひとつであるタイでは政変が起こり、エビ養殖への補助金が打ち切られるなど、事態は悪化の一途なのだ。
「おせち料理で、エビの姿を見られない可能性もありますよ」(フードライター)

どれほど愛していたか、失って初めてわかるもの。
日本中が涙する"エビ不足"が解決する日は来るか?

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