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悔いと残毀を一掃せよ

 オルフェーヴルが単勝万馬券のビートブラックに1秒8も離されて、11着に大敗した天皇賞。あの日、レース後に競馬場のトイレで、こんな落書きを見つけた。「オルフェーヴル 悔いと残毀で出来ている」。

 これはおそらく、オルフェーヴルから買って負けてしまったファンが、同様にがっかりしているに違いない、オルフェーヴルの関係者を思って詠んだ一句なのだろう。

 こんなに大負けするなら、抑えていくよりも、自由に逃げさせたほうがよかったかもしれないなあという「悔い」。そして、せっかくの大器を、窮屈なレースをさせて「残毀」(ざんき=そこないこわす)してしまったこと。そういうことを詠んだ句に違いないと思ったのだ。

 ところが、この句を、川柳の選者もしている競馬風俗研究家の立川末広に教えてやったら、それはちょっと違うという。

「オルフェーヴルというのは金細工という意味で、金細工を片仮名で書くとキンザイク。逆から読めばわかるでしょ。クイとザンキでできてるんですよ」

 ああ、なるほど。川柳というのは、そういう仕掛けまでするのかと、トイレにこの一句を落書きした人の手練に感心してしまった。

 この一句を詠んだ人も含め、競馬ファンの願いはただ一つ。オルフェーヴルが豪快極まりない勝利を収め、世界に雄飛することだけである。祈る、快走!

悔いと残毀を一掃せよ

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