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サンドウにマメはつきもの

「参道に豆はつきもの」
 そういう文句が書かれた屋台の幟(のぼり)が、風にはためいていたのを覚えている。昭和30年代のことである。
 中山競馬場にほど近い法華経寺の参道でも見たし、浅草の浅草寺の参道でも見た。豆を煎る香ばしい匂いがして、そういう豆売りの屋台には、決まって「参道に豆はつきもの」という幟が立っていたのである。
 

 中山競馬場に向かう競馬ファンを相手にしていた屋台など、その名も「当たり豆」という煎り豆を売っていて、「この豆を買わなきゃ、馬券は当たらないよ」「この前も、この当たり豆で大儲けした旦那が、ご祝儀をいっぱいくだすったなぁ」と、四方八方に大声でいいながら豆を売っていた。
 そういえば、浦和競馬場の近くで豆を売っていたオヤジが、あるとき、名前の中に「マメ」のふた文字が入っている馬がいるんだなあと気がついた、アサ 『マ』 『メ』 イオーという馬。
 まるっきりの人気薄だが気づいたのも何かの縁。よし、豆屋のオレくらいは買ってやれと、総流しをかけたら、屋台をもう一台買えるくらい大儲けしたという話を聞いたことがある。
 競馬風俗研究家の立川末広によると、「参道に豆はつきもの」は実は「産道にマメはつきもの」という裏の意味もあったらしい。

サンドウにマメはつきもの

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