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中日落合"ナベツネ斬り"「球界のドン」奪取計画 vol.01

[週刊大衆03月24日号]

「アマチュア野球は東芝府中時代以来30年ぶり。楽しみにしてきた」
中日の落合博満GMが、2月19日、静岡県・沼津市で行われている明治大学のキャンプを電撃視察。

午前10時25分の到着から練習が終了するまで熱視線を送り続けた。

同大には今年のドラフト1位候補と言われる山崎福也投手がいる。
続く24日、今度は駒澤大学がキャンプする静岡県浜松市を訪れた落合GMは、これまたドラ1候補と言われる江越大賀選手の動きをチェック。

その後も落合GMの大学行脚は法政、明治学院大学と続いていった。
突然の大物来訪に、当の選手たちは大感激で、中日になびいているという。

一方、まだオープン戦が始まってもいない時期の「フライング視察」に、他球団は戦々恐々。
先手を取られているのが現状だ。

野球評論家の黒江透修氏は、落合GMのこの行動力に感心する。
「自分の目で選手の力を見ようということでしょう。ちらっと見るだけでは、何もわからないでしょうが、練習開始から最後まで長時間見れば、ある程度のことはわかるし、選手にとっても励みになる。いいことですよ」

各チームのスカウトたちが、担当の大学の練習を視察するのは当然だが、「GMという立場の人が、朝から地方にまで行って、大学生の練習場に足を運ぶのは珍しい」と、スポーツ紙デスクは話す。

落合GMの大学行脚で特徴的なのは、スカウト担当者を帯同させなかったこと。

それは、落合GMが中日スカウトの眼力を信用していないということを意味するが、それ以外にもこんな理由があるという。
「落合GMは、これまで一匹狼で、アマ球界との繋がりがほとんどなかった。そこで今回、自らの手で新たなルートを作り、既存のスカウトに頼らない独自の人脈を築こうとしているように見えます」(前同)

つまり、有力選手を視察するだけではなく、各大学の監督・コーチとのパイプを作るのも、今回の大学行脚の目的だという。
「これまで、落合GMは監督への色気を捨てていないのではないかと思われてきましたが、今回の動きで、GM業への取り組みが本気であることが明らかになりました」(前同)

8年間の監督在任中に、リーグ優勝4回、日本一1回。
3位に沈んだのは一度きりで、すべてAクラスという、監督としてこれ以上にない成績を収めた落合GMには、次なる野望があったと言われる。
「巨人軍の監督に就任して、常勝軍団の指揮を執る、という野望です。実際、巨人軍および球界のドンである渡邉恒雄会長は、監督としての落合GMの手腕を高く評価し、原監督がコケた際の後釜の最有力候補と考えていたんです」(巨人軍関係者)

ところが、原監督も気がつけば8年の長期政権。
さらに、「原のあとは松井秀喜、そのあとは阿部慎之助」という盤石の流れができてしまっている。

渡邉会長が描いている巨人の次期監督リストから、すでに落合博満の名前は消えてしまったのだ。
「巨人でなければ、いまさら監督に就任する意味がない。ならば……と落合GMは、人生の目標を監督以外の所に求めたということでしょう」(球界関係者)

そこで、落合は人事権のすべてを握ってチームを差配する、GMという役割に目を付けたというわけだ。

前出の黒江氏が言う。
「実は、私もGMをやってみたいと思ったことがあります。いい選手を発掘し、適材適所に集めて、最強のチームを作るのは、面白い仕事ですよ。球界で監督やコーチをやったことのある人なら、誰でもGM的な仕事をやってみたいと思うのではないでしょうか」

現在の日本球界においては、球団代表や社長、GMなどのフロントは現場経験のない本社からの天下り組が就任するのが当たり前。

日本ハムと横浜DeNAの高田繁GM、オリックスと阪神の中村勝広GMなどの例もあるが、まだまだ米国流の本当のGMとはほど遠いのが現状だ。

落合GMのやり方が成功すれば、「日本における本当の意味でのGMに先鞭を付ける可能性がある」と黒江氏は言う。

落合GMがアマとの太いパイプを築いたうえでチーム作りのノウハウを蓄積していけば、「ゆくゆくは、西武、ダイエーの黄金時代を作った根本陸夫さんのような寝業師的な存在になるかもしれません」(デスク)

また、落合GMが、巨人のライバルである中日を今の立場で強くすればするほど、自らに監督の空手形を出した渡邉会長への意趣返し、という意味を持つ。

「より直接的には、巨人が獲ろうとしていたドラフト候補に次々ツバをつけている今の状況だけでも、巨人はカリカリきてると思いますよ」(全国紙運動部記者)

まさに「ナベツネ斬り」を実行に移しつつあるかのような落合GMだが、将来的には、「根本さんが西武での実績を買われてダイエーにヘッドハンティングされたように、落合GMが能力を買われて、巨人にヘッドハンティングされる可能性もゼロではない」(前同)

03月21日公開のvol.02につづく・・・。

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