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国民食マグロ「赤身とトロどっちがウマい?」大激論 vol.01

[週刊大衆03月24日号]

日本人が最も好む刺身、寿司ネタと言えば、マグロと断じていいだろう。
世界で獲れるマグロの4分の1以上が日本で消費されているという事実はもちろんのこと、青森県の大間近海で獲れる『大間マグロ』は、超高級品としてブランド化され、昨年1月には、築地市場で1匹1億5000万円という破格の高値で取り引きされたことも、それを証明している。

しかし、ここにきて大きな"問い"が我々日本人の前に立ちはだかっている。
それは、赤身とトロのどちらがウマいのかということ。

「口に入れた瞬間に、トロッと脂が溶けだし、濃厚な旨味と甘みが口いっぱいに広がって、幸せな気持ちにさせてくれる。やっぱり、マグロはトロに限る!」
「なにを、なにを! ムッチリとした身質に爽やかな酸味と、ほどよい甘み、何より、本来の旨味が味わえる赤身こそ、"マグロの神髄"じゃないか」

いずれも同じマグロながら、こうも意見が分かれるのも、その奥深さゆえ。

実際、昨年に行われた「男性の好きな寿司ネタ調査」によると、1位マグロの中トロ、2位マグロの赤身、3位サーモン、4位マグロの大トロだという。

しかも、1位と2位は、ごくごく僅差だった。
ここは、マグロのプロに話を聞くのが一番早いだろうということで、青森・大間漁協に直撃した。

「ウマさでいったら、やっぱり大トロだろうなぁ」
確かに値段こそ高いが、期待を裏切ることのない、あのまったりとした濃厚な味わいこそ、マグロの醍醐味であることは間違いない。

また、関東一円に店舗を展開する鮮魚チェーン『新潟寺泊(てらどまり)角上魚類(かくじょうぎょるい)』に問い合わせても、「マグロの解体ショーをやると、中トロから売れていきますよ。でも、あんなに大きな魚でも、中トロのサクはわずかしか取れない。大トロなんてサクで1つか2つ。それだけ希少ですから、多少高くても鮮度のいいトロがあれば、お客様は喜んで買っていかれます」とのこと。
やはり、トロ人気は絶大なのだ。

だが、「トロのほうがウマい」と言い切るのは、やや性急だろう。
グルメ漫画の原作を多く手がける作家の白川晶氏は、こう言うのだ。
「トロの味のほとんどは"脂"の味。確かにウマいことに間違いはありませんが、マグロの種類や個体差があまりなく、味が均一的。一方、赤身の味わいはマグロの種類や個体によって、個性があるんです。つまり、赤身は知れば知るほど奥深い味が楽しめます」

元漁師という異色の経歴を持つ、水産庁情報技術企画官の上田勝彦氏も、口当たりの多彩さが赤身の魅力だと、こう語るのだ。
「マグロは大きな魚ですから、赤身と言っても、背中の前や後ろ、あるいは腹の後ろなどたくさんの部位があって、味もさまざま。専門店で買うなら、"これはどこの赤身ですか"と聞いてみて、部位による違いも感じてもらえたら、さらにマグロを楽しめます」

03月22日公開のvol.02に続く・・・。

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