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雑談力全国1位に輝いた「宮崎県民のヒミツ」大検証 vol.02

[週刊大衆12月23日号]

隣の県の鹿児島は剛直な「薩摩隼人(はやと)」、熊本は頑固一徹な「肥後(ひご)もっこす」。
これに対して、宮崎の男性は「芋がら木刀(ぼくと)」と呼ばれ、外見は木刀のように見えるが、実は芋がらでできているという意味。
人がよく、あまり人と争わない性格だ。

実は記者(53)は、宮崎の隣県・鹿児島の生まれ。
九州男のご多分に漏れず「愚にもつかないことをダラダラと話して何になる!」と思っていたクチだが、前出の齋藤教授によれば「人間関係が複雑な現代こそ雑談力が必要」なんだとか。

「雑談をすることで、友人や家族、そして職場の人間関係もスムーズになります。言ってみれば、雑談は人間関係の潤滑剤なんです。実際、雑談力が高い人は、上司や部下、取引先などと問題が起きても、雑談で培われた人間関係でトラブルも最小限に抑えられます」

営業マンのコミュニケーション法などの講演も行う前出・矢野所長も、仕事へのよい効果が大きいと語る。
「成績がいい営業マンは、雑談力が非常に高いんです。セールスの話をする前に、商談相手のイントネーションを聞いて"あ、お生まれは東北、たぶん秋田あたりじゃないですか?"と会話をする。これで、相手との距離がぐっと縮まり、セールスの話も聞いてもらえる。まっすぐ仕事の話だけすると、相手も損得だけで応じるんです」

記者稼業も、取材対象者の懐に入り込まなくては本音を引き出せない。
コミュニケーション能力は高いはず、と密かな自信を胸に雑談力検定を受けてみたところ……結果はなんと57点!
詳しくはvol.4の表を見てほしいのだが、1位の宮崎県(68・4)どころか、最下位の青森県(61・7)より低かった……。
検定の設問は20個ながら、なかなかの"難問"が並ぶ。

たとえば、記者の頭を悩ませたのは、こんな問題。
《職場の女性の後輩が、「つけまつげ」の話をして、盛り上がっているところに偶然通りかかってしまいました。あなたはどうしますか?》

4択の中から記者が選んだのは次の答え。
《つけまつげの会話になんて入ったら気持ち悪がられるので、入らない。》

ブブーッ! 正しいのは、《最近、つけまつげの話をテレビでもよく聞くけど、みんなしているの?》と会話に入っていく――。

な~るほど! 雑談力とは、エレベーターの中でたまたま会った人とでも、構えずに自分から話しかけられる能力なのだとか。
「何か目的を持って話すのではなく、さらっと話しかける。そして、そのときの話そのものを楽しみ、エレベーターのドアが開いたら"それでは"で終わる。そういうのが雑談なんです」(齋藤教授)

では、こうした雑談力が上がるコツはどこにあるのか。
"雑談エリート"宮崎県人の話をヒントに探ってみることにしよう。

元宮崎県知事で「どげんかせんといかん」の宮崎弁を全国区にした、宮崎県都城(みやこのじょう)市出身の東国原英夫(ひがしこくばるひでお)氏はこう教えてくれた。
「宮崎県は気候が温暖なうえ、大都会からも離れているでしょう? の~んびりして優しく、温かな人が多いんですよ。だから、道で知り合いと会えば、立ち止まって"いい天気だなあ""そうだなあ"といった立ち話がすぐ始まる。土地柄もあって、立ち話や井戸端会議が自然と生まれやすいんです」

ここに大きなヒントが! 雑談とは、すなわち"意味のない会話"なのだ。
「知り合いや友人と話すテーマは、お天気や服装など、中身のない話でいいんです。話のオチなど、まったく考える必要はありません」(齋藤教授)

話を振るときは、相手の持ち物や洋服を話題にすると、スムーズだという。
「あ、傘をお持ちですね?雨が降りますかね?」
「お、明るい感じのネクタイですね」

こんなひと言が、会話のきっかけになる。
「芸能、スポーツ、社会、経済などで当たり障りのない"時事ネタ"の引き出しを用意しておくと、さらにいいですね」(前同)

次に、話しかけるときは、相手が答えやすいようにすることもポイントだ。

銀座でナイトクラブを10数年経営する宮崎市出身のママが、こんな雑談テクを教えてくれた。
「まあ、しゃべるのが仕事みたいなものですからね。初対面のお客さんとは、距離を縮めるために"昼ごはんは何を食べたの?"ってよく聞きます。昼食って共通の話題でしょ? ラーメンを食べた人なら"あら、私は味噌が好きなんだけど、あるの?"とか"ほかのオススメ店はどこ?"とか、相手が答えられる質問をして会話をどんどん広げていきますね」

12月22日公開のvol.03に続く・・・。

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