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バレンティンジョーンズ輩出野球王国「オランダ領キュラソー島白球探訪記」 vol.03

[週刊大衆03月31日号]

その先駆者が昨年、メジャーでゴールドグラブ賞を獲得したシモンズだ。

少年の頃からジョーンズに憧れていた彼は奨学金をもらってアメリカの大学に進学し、2010年、ドラフト2巡目でブレーブスに入団した。

シモンズの活躍により、同じ道からプロを目指す少年が増えている。

そうした選択肢の存在こそキュラソー出身者の強みだと、現地のテレビ局『テレ・キュラソー』でアナウンサーとして働くグレン・トーマスは言う。
「キュラソーには豊かな人も貧しい人もいるが、我々には選択肢がある。たとえば明日、オランダに移住することも可能だ。統治国のオランダにはビザなしで渡航できる。そうした選択肢の存在こそ、他国との違いなんだ」

昨年のワールド・ベースボール・クラシックで準決勝に進んだオランダ代表の半数近くが、この島の出身だった。

人口や国土面積ではドミニカ、キューバに劣るキュラソー。

そのハンディを乗り越えるべく、原石を教育と高度な育成制度で宝石に仕立て上げているのだ。

バレンティンのコーチだった前出のザンテンが、こんな話をしていた。
「この島には牛もいなければ、鉱山もない。何もない。だが、才能を持った人がいる。それこそが名産品だよ」

ジョーンズやバレンティンを生んだキュラソーには、次代のスター候補がひしめいている。

今日も、この島の"腕利き"たちにより、ダイヤの原石は磨き上げられている。

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