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同盟国アメリカが激怒!安倍とプーチン「黒い密約」

[週刊大衆04月07日号]

安倍ニッポン外交が、正念場に立たされている。
「安倍晋三首相とプーチン大統領は昨年4回、今年に入ってからも2月8日に5回目の首脳会談を実施しました。日露関係は、史上初と言ってもいいぐらいの良好関係にあります」(外務省関係者)

それがここにきて、プーチン率いるロシアが、1万人以上ともいう兵士を大量投入、クリミア半島へ爆走進撃――猛侵攻である。

「この武力による領土拡張に、欧米諸国は"明確な国連憲章違反"と一斉反発。欧米諸国は、ロシアが兵を引かなければ揃って対露制裁に動くと厳重抗議しており、一触即発です」(前同)

"世界の警察"アメリカのオバマ大統領は、〈もし、ロシアが今のような行動を続けるなら、われわれは、経済的にも、外交的にも、ロシアを孤立させる措置を検討する〉と、"憤怒の火炎放射"を浴びせかけた。

「EU(欧州連合)も米国と足並みを揃え、ロシア政府関係者へ資産凍結や渡航禁止制裁を発布しました。さらなる措置も辞さないと強硬姿勢です」(全国紙外報部記者)

一方、プーチン大統領も徹底抗戦。
オバマに向かい、〈ウクライナ東部やクリミア半島で、ロシアは自らの国益とロシア語を話す住民を守る権利がある〉と、懐のトカレフをチラつかせた。

相(あい)対するアメリカのケリー国務長官は、〈この状態が続けばロシアはG8に残れないだろう〉、さらに、このままでは、〈外交解決の可能性は閉ざされる〉と、最後通告した。

すわ、武力衝突かと危ぶまれる米露だが、両国の間で日本も窮地にあるという。

自民党外交部会関係者は、「安倍首相の立場が、非常に危うくなってきた。今までの米国一辺倒の外交から、対露重視に軸足を移したのが、その理由です」と言い、日本の置かれた状況を憂慮する。

実際、今回のクリミア半島侵攻でも、安倍氏は対露配慮で終始。

日本を含む先進7カ国(G7)とEUが対露非難声明を発表する直前の3月初旬、安倍首相は声明案の批判トーンを弱めるよう、米国に働きかけた。

また、3月12日、国家安全保障会議の谷内正太郎局長をロシアに派遣し、「プーチンとの関係を重視する」と、変わらぬ"プーチン愛"を伝えている。

政治評論家の浅川博忠氏は、こう指摘する。
「安倍首相の腹の中には、北方領土解決を含むロシアとの平和友好条約締結がありました。対露重視政策はまさに、そのためのもの。とはいえ、プーチンの大暴走で、安倍氏が描いていた対露戦略が狂ってしまう恐れが出てきました」

近日中に、安倍ニッポンは欧米側につくか、それとも対露重視で行くかの選択を迫られると言うのだ。

「ただ、日本の外交はあくまで日米同盟が基調。日米同盟を軽んじてまで、ロシアにつく選択肢はあり得ません」(前同)

しかし、しかしである。
「安倍=プーチン間で、すでに北方領土返還密約が成立している。密約書もある」との仰天情報が、首相側近の間で囁かれているのだ。

「昨年11月、ロシア紙『モスコフスキー・コムソモーレツ』が"島の問題は解決される"と題したスクープ記事を発表したのも、その密約書が流出したからだといいます。同記事には、"経済・安保協力が領土問題解決を後押しし、何らかの形での島の共同開発方式が、閣僚らによって秘密裡に模索されている"とあります」(前出・外報部記者)

覇権国家アメリカの頭越しに"密約"では、オバマが怒るのも当然だ。

これまで北方領土問題は、「2島先行(段階的)返還」「3島返還」、さらには「共同統治論」などが俎上(そじょう)に上がっては消え、消えては上がってを繰り返してきた。

「今回、急浮上しているのが、歯舞(はぼまい)、色丹(しこたん)、国後(くなしり)の3島を日本領とし、択捉(えとろふ)を日露で共同統治するという変則的な"3島返還案"。もちろん、4島一括返還は日本の悲願。しかし、それを百年一日がごとく主張しても、これまで同様、北方領土問題は一歩も前には進みません」(前同)

この3島返還を現実的な落としどころとし、今秋予定のプーチン来日時に、トップ同士が会談。
一挙に解決へ向かうはずだという。
「かつてプーチンは、北方領土問題は"引き分け"しかないと言及しました。この変則的な3島返還なら、日露どちらも負けとならず、"引き分け"で解決できると踏んでいるようなんです」(前出・外務省関係者)

プーチンと安倍はウマが合う

同時にプーチンは、日露平和友好条約も締結し、かつ、ロシアの課題である東シベリア開発に日本を引きずり込む魂胆だという。

「一方、安倍首相も、シベリアと日本海を結ぶLPGパイプライン建設へ積極的に参入し、バカ高い中東原油に泣かされている現状を一気に変えたいとの強い意向があります」(前同)

事実、昨年8月には、北方領土交渉を外務次官級で再開。
続けて同年11月、日露初の外務・防衛担当閣僚級協議(2プラス2)まで開催している。

欧米首脳をないがしろにしてまで、まさに"不適切な関係"と言えるほど両者は関係を深めているのだ。

通信社のモスクワ支局記者が言う。
「旧ソ連の情報機関であるKGB出身で、コワモテで鳴るプーチン大統領ですが、意見をハッキリと言う安倍さんとはウマが合う。今では、ファーストネームで呼び合う仲です」

プーチンの"安倍びいき"は本物で、「昨年9月、日本が東京五輪招致で四苦八苦していた折、プーチンは自国内の五輪招致委員を片っ端から説得して東京への投票を呼びかけ、五輪招致の大逆転劇につながりました」(前同)

今年正月には、安倍首相に直々の新年祝辞メッセージを送付した。

あまりにも親密に過ぎるので、外務省関係者が「まさかと耳を疑った」ほどだ。

さらに、2月のソチ冬季五輪開会式では、G8首脳の多くが欠席するなか、安倍首相が出席したことをプーチンは高く評価。
公邸に招き、大歓迎で応えたのだ。

衆目の届かぬところで、話はどこまで進んでいるのか。

外交アナリストのエリオット・J・シマ氏が言う。
「プーチン大統領は任期中に、すべての国境の確定を目指しています。北方領土問題では、現実的に進展させる、つまり"2島返還プラスα"で日露両国首脳の呼吸は合っていると見られています」

同氏が続ける。
「ただ、その代価として、シベリア開発への投資・資金援助を強いられ、北方4島についても、日露共同プロジェクト推進のための、同様の(金銭的な)条件が付くはずです」

一歩間違えれば"新・東西冷戦"に発展しかねない国際情勢のなか、"密約"で国益を守りたい両国。
安倍首相の危険な"博打(ばくち)"は吉と出るか、それとも……。

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