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【武豊】「勝負師の身だしなみ」について

たまには競馬以外のことも書いてみましょう。

僕が競馬以外で興味があるのは、車、ゴルフ、美味しいお酒、食べ物、競輪、競艇、それにファッション。

えっ? 女性ですか?

強い牝馬は大好きです。人間の女性に関しては、みなさんのご想像にお任せします(笑)。

一見、遠い存在に思える競馬とファッションには、意外な接点があります。

ゴールドラッシュに沸いた1850年代のアメリカ。全米各地から馬にまたがって、カリフォルニアに集まってきた男たちのために作られたのが……今や男性にとっても女性にとって欠かすことの出来ないファッション・アイテムとなったジーンズなんです。

馬に乗ったことのある人ならわかると思いますが、薄い生地のパンツでまたがると、すぐに擦り切れてボロボロになってしまう。そこで作られたのが、丈夫で長持ちするデニム生地のパンツ、ジーンズだったというわけです。

実際、僕も、調教で乗るときは、いつもジーンズ。出かけるときに履くジーンズを入れると、家のワードローブにはかなりの本数のジーンズがあります。

そして、もうひとつ。

これは案外、知らない人が多いのですが、女性が憧れるブランドのひとつ、エルメスは馬具工房として創業。その象徴としてロゴ―マークには、四輪馬車と従者が描かれ、今も変わらず鞍を作り続けています。

どうです? ミニ知識としてはなかなかでしょう。

僕が身だしなみに気をつけるようになったのは、武田作十郎先生の影響が大きかったですね。当時、競馬界で、靴を何十足も持っていたのは、武田先生だけじゃないかと思います。

その日、先生が履く靴を磨き、きれいに揃えておくのが僕の仕事。だからというわけではありませんが、今でも自分が履く靴は、自分で磨いています。

「いいか、ユタカ! 人前に出るときは、ちゃんと襟付きシャツを着るんだぞ」

靴を磨いていると、先生に口を酸っぱくして言われた言葉を思い出します。

今週末の競馬は、日本を離れ、ドバイ、メイダン競馬場へ。トウケイヘイローとともに、GⅠ「ドバイデューティーフリー」(芝1800m)に挑みます。

前走、3月2日に行われたGⅡ「中山記念」では、ゲート内でトビラに突進。はね返されたところでゲートが開いてしまい痛恨の出遅れ。口惜しさだけが残るレースになってしまいましたが、次こそは、の気持ちで臨みたいと思っています。

手に持つのは、鞭がすっぽりと入るお気に入りの大きめのバッグ。それに、競馬場に入るときに着るスーツや腹帯、鞍、鐙を入れ、いつもと同じように、スッとドバイに行ってきます。

海外の競馬場で騎乗できることは、小さい頃からの夢、僕にとっては、最高の喜びであり、最高の愉しみでもあります。今年はまだ、みなさんに喜んでいただけるような結果を残していませんから、ドバイからいいニュースを届けます。

【武豊】「勝負師の身だしなみ」について

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