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「餃子の王将」社長射殺事件の驚愕真犯人像

[週刊大衆04月28日号]

中華料理チェーン『餃子の王将』を展開する「王将フードサービス」の大東隆行前社長(享年72)が凶弾に倒れてから、早くも4か月の月日が経つ。

「しかし、いまだ事件は謎のベールに包まれ、犯人像はおろか手掛かりすら、つかめていないとされています。そのため、新聞やテレビは、新たなニュースを一向に報じることができない状況が続いているんです」(京都府警担当記者)

しかし、実は捜査線上には有力な犯人像が浮かび上がろうとしているという。

それを明かす前に、事件を振り返ってみたい。

京都市山科区の閑静な住宅街にある本社に出社するため、自家用車を運転した大東氏が会社隣接の駐車場に到着したのは、昨年12月19日午前5時45分頃のことだった。

降車した大東氏に向けて、何者かが近寄り発砲。
腹部に4発の銃弾が撃ち込まれ、大東氏は失血死してしまった。

犯人は、4つの薬きょう以外、痕跡を残さず逃走。
薄暗い早朝の犯行だったため、目撃情報もなかった。

上場企業の社長が射殺される前代未聞の犯行に、警察は延べ8000人の捜査員を投入したという。
「延べ1300人以上の関係者から話を聞き、実に120台に上る周辺の防犯カメラなどの映像を分析。さらに、大東氏の携帯電話の通話履歴も昨年9月まで遡って調べていたようですが、有力な情報は見つからなかったとされています」(前同)

そんな手探り状態の事件発生当初に、マスコミがこぞって報じたのが「大連マフィア説」だった。

王将は、大東氏が社長就任後の2005年8月、中国・大連に出店。

「それを足掛かりに中国全土に出店するとしていたが、現在、中国で営業しているのは大連の3店舗のみ。計画の"頓挫"は、地元マフィアとトラブったためとの情報があり、その恨みのもつれではないかとみられていた」(京都府警関係者)

そして、それをもとに捜査を進めたという。
「実は事件後、王将の一部役員を徹底尾行していた。それは犯人が明らかになっていない中で"第二の被害者"を生まないための身辺警護の目的ではなく、その役員が中国マフィアと接触する可能性があったから」(前同)

そのほかにも、「創業家との内紛説、金沢市の店舗(閉鎖)を巡る半グレ集団のメンバーによる犯行説などが出ていたが、これらはすでに事件とは関係がないと結論づけられている」(別の府警関係者)

こうした中、冒頭で触れたように、新たな犯人像が浮かび上がってきたという。

当局が有力視する情報は2つあるようだ。
その1つが、ゴルフ場を巡るトラブル説だ。

「王将は、大東氏の先代社長の加藤潔氏時代の90年代末に、子会社を通じて背後に闇人脈を有するゴルフ場経営会社に約90億円を融資。その半分を焦げ付かせていることが判明した」(九州の捜査関係者)

そのため王将は極度に経営が悪化したが、再建のために社長に抜擢され、見事にV字回復させたのが大東氏だったという。

「ところが、そのゴルフ場経営会社は現在、民事再生を申請してスポンサー探しに躍起。そこで、昔のよしみで再度、王将側に融資を乞うたが、大東氏はキッパリ断ったため、逆恨みでやられたのではないかというんだ」(前同)

こうした背景は事件直後にも浮上したものの、10年以上前のことで両者の関係はとっくに切れたとされており、射殺事件との関連性は薄いとされてきた。

「しかし、この間の捜査で最近まで両者の間にカネの流れがあり、また、現在も王将側が多額の資金を貸している可能性が、浮上してきたんだ。もしこの話が本当なら、何かトラブルがあってもおかしくはない」(同)

そしてもう一つが、ある闇組織との金銭トラブルでのもつれというものだ。

捜査関係者A氏は、こう解説する。
「大東社長はかつて、闇社会に接点を持っていたことがあるというんだ。ところが、社のコンプライアンス強化を進めるため、改めてその縁を切ろうとした。しかし、そう上手くはいかず、今回の事件につながったのでは、という話がある」

限定される拳銃の調達ルート

こうした有力情報に加え、真犯人へ肉薄するためのカギが、現場に残された薬きょうにあるとA氏は続ける。

「唯一の物証である薬きょうから、犯人は25口径の自動式拳銃を使用したことがわかっている。多くの銃撃事件では38口径の拳銃が使われることが多いが、稀に25口径のものが使われており、ここに大きなヒントが隠されている」

一般人にとってはわかりにくいが、両者はまったく異なるものだという。

「大きな違いは殺傷能力です。25口径は殺傷能力が低く、銃口が体に接するか接しないかの近距離で複数撃たなければ、まず人を死に至らせることはできません。しかも、撃った先に骨があれば、そこで銃弾が止まってしまうほど、威力が弱いんです」(銃器専門家)

そして、もう一つの大きな違いが発射音にあると、この専門家は続ける。
「38口径の拳銃は発射時にかなり大きな音がするが、25口径のものはサプレッサー(消音装置)を付ければ、ほとんど音がしない。接近して4発撃ち込んだ今回の犯行は、この銃の特性をよく知っている人間の仕業と見ていいでしょう」

04年に福岡県で発生した4人連続殺人事件や、99年に和歌山県で発生した射殺事件では25口径の拳銃が使われたが、銃撃事件の全体数からすると珍しいケース。

それだけに、「国内で調達しようとすれば、そのルートは極めて限られる」(前出・A氏)というわけだ。

そして、有力情報と凶器を勘案することで、捜査線上に、ある犯人像が浮かび上がっているというのだ。

「今回の犯行は2人で行ったとみられている。一人は闇組織関係者Xで、見届け役として現場に行っていた。もう一人は実行犯となったYで、日本人ではないと思われる」(前同)

しかも、Xはこれまで殺人の"コーディネーター"のような役割を担っており、たびたび名前が噂に上ったことがあるという。

「どこまでが本当かはわからないが、"道具"の調達や犯行の計画立案など、Xが関与したのでは、という事件を聞いたことがある。が、過去に彼が容疑をかけられたことはなく、実行犯のみが逮捕されていることも少なくない」(消息筋)

XとYは、今回の事件で初めて顔を合わせた可能性が指摘されている。

「Yは殺しを専門とするゴルゴ13のような人間と聞いている。そういう人間は依頼者とは初対面であることが多く、さらに犯行後は、その依頼者すら連絡が取れないことが多い。こうした事情が重なれば、警察もなかなかしっぽをつかめないのでは」(前同)

事件から120日が経過しながら、一向に進展が見られないとされていた捜査活動。
しかし、真犯人への道は確実に狭まっている。

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