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ペナントレースよりも熱い!プロ野球「一触即発因縁対決」10番勝負

[週刊大衆04月28日号]

プロ野球界には、さまざまな"因縁対決"が存在する。
昨年は日本一に輝き、今季はパ・リーグ連覇を目指している楽天・星野仙一監督と、中日の落合博満GMの確執は、特に有名だ。

因縁は27年前の1987年、中日に第一次星野政権が発足したシーズンに遡る。
就任1年目の星野監督はオフに、落合を4対1のトレードでロッテから獲得したのだが、両者の確執は落合の入団直後から始まったとされる。

「当時の落合は全盛期だったこともあり、オフのCMやテレビ出演、雑誌の連載やサイン会など副業も多かった。これに星野監督がカチンときたんです。一方、落合も星野監督のトレードマークだった鉄拳制裁を目の当りにして、嫌悪感を募らせていた。落合はもともと体育会系の風習が大嫌い。それが原因で東洋大を中退しているくらいですからね」(スポーツ紙ベテラン記者)

"オレ流"の落合氏と"闘将"星野監督では、まさに水と油だったと言える。
2人の関係にさらなる亀裂が入ったのは、2008年の北京五輪のときだ。

日本代表チームを率いた星野監督は、落合監督率いる中日から岩瀬仁紀、川上憲伸、荒木雅博、森野将彦の4人を選出したが、「クローザーの岩瀬を2イニング跨いで投げさせて、ボコボコに打ち込まれたり、川上に鉄拳制裁するなど、中日の選手を酷使した星野采配に当時の中日・落合監督が激怒したんです。北京五輪で日本代表は4位に終わりましたが、戦犯扱いされた岩瀬はペナントレース復帰後も精彩を欠き、結局、中日は3位どまり。五輪後、田淵幸一、山本浩二の両コーチは落合監督のもとに、選手を借りた礼を言いに来たのに、星野さんからはなんの挨拶もなかったことも、落合監督を怒らせることになりました」(前同)

以降、落合監督がWBC代表に中日の選手を出さなかったのも、このときの軋轢が原因とされる。

そんなこんなで、犬猿の仲と言われる星野監督と落合GM。
交流戦の楽天-中日戦は白熱するに違いない。

一方、その落合GMとの確執が取り沙汰されたのが、昨年オフに中日から巨人に移籍した井端弘和だ。

井端といえば、中日きっての落合シンパといわれた選手だが、昨年の契約更改で就任したばかりの落合GMから、年俸1億9000万円(推定)から約85%ダウンの3000万円(推定)を提示され、交渉決裂。
中日を退団した経緯がある。

「2人の確執の遠因になったといわれるのが、落合監督が命じた"アライバ"のコンバートです。遊撃手の井端と二塁手の荒木を入れ替えたわけですが、遊撃にこだわりのあった井端は森繁和ヘッドコーチに、"なんで僕が二塁をやらなきゃいけないんですか!"と不満をぶつけたといいます」(スポーツ紙デスク)

落合監督は11年オフに退任。
代わった髙木守道監督が井端を遊撃に戻したとき、井端が「ありがとうございます」と礼を言ったことで、落合氏の心証を悪くしたとの説もある。

かくして巨人に移籍した井端は、西武から巨人にFA移籍した片岡治大とともに巨人の顔である坂本勇人と二遊間のポジション争いをすることになったわけだ。

「二塁手を固定できないという、ここ数年来の悩みを井端と片岡を獲得することで一気に解消した巨人はさすがです。そこにはもちろん、2人の加入を坂本勇人の刺激剤にしたいという狙いもあったでしょうね」と言うのは、野球評論家の橋本清氏。

「井端は完成された選手だし、与えられた場所で自分の役割を果たすことに徹するはず。むしろ、意識しているのは片岡のほうでしょうね。原監督の現役時代の背番号8を背負っているのは、相当なプレッシャーになってると思いますよ」

危機意識を持った坂本は昨年のハワイV旅行を辞退。

オフのテレビ出演も自粛してトレーニングに励んでいたから、まさに一石三鳥の効果があったといえそうだ。

かつてのプロ野球は、ライバルが鎬を削ることで盛り上がったが、最近は"仲良し"が多くなってきた。その典型が、阪神・藤浪晋太郎と日本ハム・大谷翔平の同級生コンビだ。

「あの2人は本当に仲がいいですよ。昨年、藤浪がプロ初勝利を挙げたときも、さっそく大谷から祝福のメールがあったそうです。大谷からのメールは〈初勝利おめでとう。僕は捻挫して(二軍に)落ちちゃったよ〉というもので、藤浪の返信は〈ありがとう。早く治して、また戻って来れるといいね〉という内容だったとか。まさに爽やかライバルです」(民放スポーツ局ディレクター)

巨人を狙ってハッスルプレー

野球評論家の江本孟紀氏は次のように言う。
「確かに、今の子たちは仲がいいですよ、みんな。昔のプロ野球選手は"アイツより先にマウンドを降りてたまるか""アイツにだけは打たせない"と闘争心ムキ出しでしたからね。だからこそ、かつての村山さんと長嶋さん、江夏と王さんのような名勝負が生まれたんだと思います。私も"コイツには打たせたくない"と思った打者にビーンボールを投げたことがある。あまり大きな声じゃ言えないけどね(笑)」

江本氏によれば「今の若い投手はライバルに投げ勝つことより、いかに中継ぎにつなぐかを考えながら投げている」のだそうだ。巨人の左腕・杉内俊哉を叱責することが多いのが、主将の阿部慎之助だ。

「杉内はラインを跨ぐ足を決めているなど、投球までのルーティンが細かく、投球間隔が長くなりがち。守備陣のリズムが悪くなるため、よく阿部に怒られるんです」(スポーツ紙デスク)

先輩から後輩への"愛のムチ"といったところか。

ソフトバンクの内川聖一と巨人の村田修一の因縁も、興味深いものがある。
2人はかつて横浜ベイスターズでチームメートだったが、親分肌の村田と一匹狼の内川はソリが合わなかったという。
「内川は10年にソフトバンクにFA移籍しましたが、フジテレビの長野翼アナと結婚していたため、本人は在京球団、それも巨人入りを熱望していたんです。しかし、当時の巨人には内川の守るポジションがなかったため、巨人フロントは獲得を断念せざるをえなかった」と、ベテラン記者が言う。

「村田も10年にFA権を獲得し、巨人入りを狙ったんですが、当時の村田は"お山の大将"。練習嫌いで通っていたため、巨人は獲得を見送ったんです。FA権を行使せず、1年契約で横浜に残留した村田は、全力疾走するなど人が変わったようなハッスルプレーを見せ、念願の巨人入りを実現させました」(前同)

そんな因縁があるだけに、2人の間には今も強烈なライバル心があるという。

監督采配を批判して二軍落ち

一方、選手と監督の間で確執が生まれることも多い。
「昨オフ、阪神から横浜DeNAにFA移籍した久保康友も、自分をクローザーに起用した阪神・和田豊監督への不信感が移籍を後押したとか」(夕刊紙記者)

西武の伊原春樹監督は、昨オフ、ロッテにFA移籍した涌井秀章との今季初対決に勝利したが、試合後、「ここ2年くらいの涌井はあんなもの。5回くらいになるとキレもスピードも落ちてくる」と言いたい放題。

これをスポーツ紙で知った涌井は、「伊原さんは一緒にやったこともないのに、なんで、あんな言い方をするのか」と怒り心頭。
遺恨試合に発展しそうな雲行きだ。

DeNAの中畑清監督はベテランの中村紀洋と険悪な関係になっている。
「昨年、中村の打席で走者だった内村賢介が盗塁。その後、三振でベンチに戻った中村は走者の内村に"オレが打者のときに、なぜ動くんだ"と怒鳴ったことがありました。これは間接的に中畑監督の采配を批判しているのと同じ。監督は中村に二軍行きを命じています。その後も、ひと言多いノリの言動に中畑監督は手を焼いています」(DeNA番記者)

ソフトバンクの秋山幸二監督と松中信彦の確執も根が深いと言われている。
昨年の交流戦でソフトバンクが優勝したのに、祝勝セレモニーを無断で欠席した松中に対して秋山監督が激怒。

二軍落ちを命じたことで関係がこじれたのだ。

「ただ、春のキャンプで秋山監督は"オレはなんとも思ってないよ"と明言してました。松中も反省しているし、もう2人の間にわだかまりはないでしょう。出場機会が減ったのは力が落ちてきたせいで、ベテラン選手の誰もが通る道なんです」(橋本氏)

球界の"因縁関係"を知れば、野球観戦が10倍白熱すること請け合いだ。

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