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第2回 米中ファーストレディ対決の知られざる勝者


歌舞伎町案内人 李小牧が暴く! 日本人は知らない 中国ニュースの裏側


歌舞伎町案内人として26年間活動してきた私だが、もともと日本にやって来た目的はファッションの勉強。東京モード学園で学び、一時は中国ファッション誌の日本特派員も務めた。

先日、オバマ米大統領の妻・ミシェルが中国を訪問したが、中国人たちが密かに注目していたのが米中ファーストレディのファッション対決だった。

習近平主席の妻・彭麗媛(ポン・リーユアン)は、過去の中国の「第一夫人(ファーストレディ)」とは違う異色の存在だ。これまでのファーストレディは地味で目立たないおばあさんばかりだったが、彭は元国民的歌手でファッションセンスもよく、しかも美人。言うなれば、現代の楊貴妃だ。中国人が「華やかなミシェルに勝てるのでは?」と期待したのも無理はない。

実際の対決の結果は? 元ファッション誌記者の見地から解説しよう。初のツーショットでミシェルが選んだのは、白のブラウスと黒のワイドパンツに黒のベスト。対する彭も濃いブルーのスーツにアンクルブーツという、想定外の「地味比べ」で対決はスタートした。しかし、その後の夕食会では、ミシェルが全体にバラをあしらった真っ赤なドレスで攻めると、彭はカラフルな刺繍で襟や袖を縁取ったチャイナドレス風のジャケットで応戦――と、2人は期待通りの派手な戦いを演じてくれた。

勝敗は? 彭も大らかなホステス役をうまく演じていたが、ミシェルが見せた華やかで自由奔放な様子は、アメリカという国の底力を確実に中国人に感じさせただろう。さらにミシェルは、服のデザイナーに中国系アメリカ人のフィリップ・リムを選ぶ、という思慮深さも覗かせた。

実は今回、大統領夫人だけが中国を訪れたのには訳がある。昨年、習と彭がアメリカを訪問した時、ミシェルは娘の勉強を見ることを優先して2人に会わなかった。いわば、この訪問はその罪滅ぼしなのだ。習は「お返し」にミシェルの訪問を無視してもよさそうだが、彼はミシェルと妻の面会に同席していた。

何事にも余裕のあるアメリカに、まだまだ中国は及ばない……米中「第一夫人」のファッション対決が教えてくれた国際社会の現実だ。

李 小牧(リー・シャム) プロフィール
1960年8月27日
中国湖南省長沙市生まれ
バレエダンサー、文芸新聞記者、貿易会社などを経て、留学生として来日。東京モード学園に入学する。ファッションを勉強する傍ら、新宿・歌舞伎町に魅了され、「歌舞伎町案内人」として活動。ベストセラーとなった『歌舞伎町案内人』(角川書店)などを上梓し、執筆や講演活動を展開している。マスコミ登場多数。

第2回 米中ファーストレディ対決の知られざる勝者

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