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【武豊】後輩たちの入学に若き日を思い出す

人生に役立つ勝負師の作法 武豊
後輩たちの入学に若き日を思い出す



今年も競馬学校にかわいい後輩たちが入学してきました。
騎手課程第33期生は次の6人。

川又賢治クン
木幡育也クン
富田暁クン
武藤雅クン
森小次朗クン
横山武史クン

普通の高校とは違い、3年間みっちりと競馬を学んで試験に合格すれば、翌日から即、プロの騎手。
レースでは僕らと同じスタートラインに立つことになります。

学生気分のまま、いやいや学ばされるのか。
それとも、すべて貪欲に自分から吸収しようとするのか。
一日一日が勝負です。

自分の中で掲げた高い目標に向って日々精進してください。
いつの日か、ライバルとしてしのぎを削る日が来るのを楽しみにしています。

第33期生6人の中には、と言うべきか、中にも、と言うべきか。
見知った顔がいくつかあります。

まず、木幡育也クン。
現役騎手の初広さんの三男です。
長男の初也騎手が今年デビュー、次男の巧也クンも競馬学校の3年に在籍していますから、文字通りの競馬一家です。

武藤雅クンのお父さんは競馬学校1期生で、現調教師の善則先生。
横山武史クンは、ノリさん(横山典弘騎手)の三男で、兄は和生騎手。
オヤジ(武邦彦)の背中を見て育ち、騎手を志したという点では、僕と同じです。

僕の場合は進路に関して一度もオヤジに相談したことがありません。
馬の背中に乗ってトレセンを散歩をし、乗馬学校に通い、自分も、周りも、騎手になることに、少しの疑問もありませんでした。

競馬学校への入学願書を取り寄せ、全部、自分で記入。
最後に、
「これに、ハンコだけ押して」
とオヤジに手渡したことを思い出します。

――あぁ、キミがタケクニさんの息子か。

会う人にそう言われ、プレッシャーがまったくなかったと言えばウソになるし、
「僕は"タケクニさんの息子"じゃなく、武豊だ」
と、内心、反発したこともありますが(笑)。

面と向かって言ったことはありませんが、いつでもオヤジは僕の憧れであり、そんなオヤジの息子に生まれたことを誇りに思います。

さぁ、今週の競馬です。

GⅠ戦線のエアポケットで「ひと休み」と思っている方もいるかもしれませんが、東京で行われる「フローラS」はオークスの前哨戦。
京都で行われる「マイラーズC」は「安田記念」を占う重要なレースです。

僕が参戦するのは、「マイラーズC」。
パートナーは、ディープインパクトと同じ金子オーナーの持ち馬で、藤原英昭先生が管理するフィエロです。

僕がこのレースを勝ったのは……かなり古い話で、91年のダイタクヘリオスと94年のノースフライト。
往年の競馬ファンには、懐かしい名前です。

3度目の栄冠は、フィエロとともに――目指すのは優勝のみです。



■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算3500勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】後輩たちの入学に若き日を思い出す

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