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絶対に行ってはいけない「ブラック病院」の見分け方

[週刊大衆05月12・19日GW合併号]

「先進国の死因はがん、心臓病、脳卒中の3大死因に次ぐ第4位が"過剰医療"という報告もあります」

こう話すのは、新潟大学名誉教授(医学博士)で、『死ぬときに後悔しない――医者とクスリの選び方』(アスコム)の著書がある岡田正彦氏。

健康や長生きのための病院と考えている一般市民からすれば、医療が死に繋(つな)がるとは、あまりにショッキングな話ではないだろうか。

しかし、これは決して大げさな話ではない。

長引く不況で、病院間の競争が激化。
そのため、収入を増やすための「不必要な投薬」「点数稼ぎの手術」や、経費節減のための「医療ミス」「ずさん看護」が横行するブラック病院が激増しているというのだ。

「日本人の1年あたりの通院回数13回は世界一。それだけに、病院とのつきあい方は慎重にならなければいけません」(前同)

そこで本誌が、医療関係者などに"行ってはいけない"ブラック病院の見分け方を徹底取材。
まとめた7か条が、以下だ。
危ない病院は行かずして、その兆候を表す。

そのひとつが、病院規模と診療科目の差だ。
患者数獲得のために、規模に反して診療科目を多く掲げる病院があり、その場合、専門外の医者が診療するリスクがあるのだ。

「日本では自治体に届け出れば、いくらでも診療科目を掲げていいんです。医師が1人なのに、分野の違う科目を複数挙げている場合は要注意です」(同)

やたらと診療受付時間が長い病院にも注意が必要。
「早朝から深夜はおろか、土・日・祝日まで診療する個人病院には要注意です。質や腕で患者を集めるのではなく、平日に時間を取れないサラリーマンを狙っただけの病院の可能性があります」(ベテランの開業医)

病院に入ってみて、看護師がバタバタ慌ただしい病院も、見極める必要がある。
確かな医療技術ゆえに殺到する患者を捌(さば)ききれない可能性もあるが、経費を切り詰めるためにスタッフが不足しているのかもしれないからだ。

多忙が極まると、診療内容への悪影響はもちろん、そもそも患者の話にも上の空になりかねない。

また、診療してもらったはいいものの、なんでもかんでも「ストレス」を原因にする医者も、疑ってみてもいいかもしれない。

「実は原因がよくわからないだけ、という可能性があります。そもそも、"強いストレスから病気になり、早死にする"という科学的データなどないんですから」(前出・岡田氏)

また、やたらと検査をしたがる病院も危ない。
検査をしなければわからない病気も当然あるのだが、一方で、検査は病院の診療報酬に繋がるからだ。

ほかにも理由はある。
たとえばX線検査は放射能を浴びるため、否が応でもがんリスクが高まるという。

「実は発見されるがん患者の4・4%は、X線検査による被曝が原因という英国研究チームの報告があります。さらに怖いのが食道や胃のがん検査。その被曝量は肺がん検査の約1000倍になることもあります」(前同)

本来は健康のためにある医療検査。
これでは、本末転倒としか言いようがない。

患者をカネづるとしか見ない

さらに、病気や治療法についての説明が一方的な病院も危ない。
現代医療では、医師と患者が意見を一致させる「インフォームド・コンセント」が常識だ。

「患者が質問してもろくに答えなかったり、不機嫌になる医者は論外です。逆に、一見頼りないようですが、患者の質問に対して目の前で医学書を取り出したり、有料の医療専門サイトを開いて調べてくれる医者こそ真摯(しんし)です」(同)

今の医学はまさに日進月歩なので、患者の質問に対し、自分の知りうる知識だけで、いつも答えられるわけではないと言うのだ。

また、処方の場面も例外ではない。

「たとえば、患者さんが高血圧を訴えれば、ほとんどの医者は血圧を下げる薬を簡単に処方します。しかし、血圧が上がっている原因は体質や生活習慣にある場合がほとんど。薬で根本治療はできません。本当にいい医者は、まずは数か月の生活の改善指導をし、それでも下がらなければ薬を薦めるんです」(同)

病院としては収入に繋がらない生活指導に口うるさい医者のいる病院こそ、患者を第一に考えているのだ。

また、一度に大量の処方箋を出す医者も、患者をないがしろにしているという。
「まともな医者であれば、患者さんの初めての症状に際し、一度に大量の薬を処方することはほぼない。まずは1週間分や10日分など出して、様子を見てから再処方するのが妥当です」(前出・ベテラン開業医)

健康不安を持つ患者をカネづるとしか見ていないブラック病院には、くれぐれも注意していただきたい。

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