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矢沢永吉読むだけで男が上がる「ギラギラ伝説40年」 vol.1

[週刊大衆09月03日号]

来る9月1日、日産スタジアム(横浜市)でデビュー40周年記念公演を行なう矢沢永吉(62)。還暦を越えても、まだまだ元気な永ちゃんだが、その「9・1」が引退コンサートになるという噂もある。
というのも、今月1日に発売したアルバムのタイトルが「Last Song」であるため。その意味深な表題曲は『時間よ止まれ』の作詞家・山川啓介との21年ぶりの共作ということもあり、噂が噂を呼んでいるのだ。

この噂に、ある関係者は、「あくまで、アルバムが"ラストにしてもいいほどの渾身の出来……"という意味。"ステージで死にたい"といっている永ちゃんが、引退するはずはないよ」とはいうが、同時に"太く、短く……"も、永ちゃん流の生きざまに思える。引退説の真相に迫るため、多くの伝説に彩られた彼の半生を振り返ろう。

永ちゃんが「ビッグになる」という思いを抱き、トランクとギター1本抱えて広島から上京したのは、高校卒業直後のこと。しかし、さすが、のちに"伝説のロックンローラー"となる男だけのことはある!? 彼は、なぜか「YOKOHAMA」という響きにインスピレーションを受け、横浜で途中下車。
1972年夏、ロックバンド・キャロルを結成、横浜や川崎をベースに活躍し、ブレークするのだから、その直感はホンモノだった。

そのキャロルを結成する際、永ちゃんはリードヴォーカルとベースギターを担当したが、この難易度の高い組み合わせにも、「ポールにできるんだから、オレだってできる」と、ひと言。
ポールというのはロンドン五輪開会式で熱唱した、あの元ビートルズのポール・マッカートニーのこと。
「20代の駆け出しロッカーのセリフとは思えないだろう? とにかく、若い頃の永ちゃんはビッグになるためギラギラ輝いてた。で、当時の人気音楽番組『リブ・ヤング!』(フジ)のディレクターに"皮ジャンやリーゼントでキメてるバンド"とハッタリをかまし、キャロルを売り込むんだよ」(音楽プロデューサー)

そのときまで貧乏生活が続いていた彼は、皮ジャンを買うカネがなく、結婚指輪を質屋に入れて用意したという。しかし、番組出演がレコードデビューのキッカケとなり、フォーク全盛だった70年代前半の音楽シーンに鮮烈な印象を残す。

だが、永ちゃんファンには不良も多かった。
ライブ会場で暴走するファンも続出し、キャロルはわずか3年で解散する。日比谷野外音楽堂での解散コンサートでは、会場に入れなかったファンが暴徒化し、爆竹が舞台セットに引火して炎上するという、日本ロック史上に残る伝説となった。

ソロになっても伝説は続く。77年に日本人ソロアーティストとして初めて武道館ライブを行ない、以来、武道館ライブ100回という前人未到の回数を記録。現在も更新中だ。また、還暦の09年には、これまで断わり続けていた『NHK紅白歌合戦』(第60回)に、白組のスペシャルゲストとして出演した。
もちろん、その間も波瀾万丈。98年にはオーストラリアで詐欺事件に巻き込まれ、35億円の借金を負った。しかし、その巨額な借金をわずか6年で完済しているから、さすが永ちゃん。

会った人をことごとく虜にするのも、彼の"さすが"の魅力。彼にインタビューした雑誌編集者は、「入って来たときから、部屋中が"YAZAWAオーラ"に包まれるっていうのか、正直、感動しました。で、インタビューのあとに写真撮影する段になり、ノリノリでいい顔くれるんです。そしたら、永ちゃん、"サイコーでしょ? いい絵撮れたでしょ、OK! じゃ、ヨロシク!"って去ってしまったんです。こちらはまだ撮影を続ける予定が、その勢いに呑まれて何もいえず……というか、こっちも"OK!"という気分になっちゃって」

永ちゃんには、こんな感動的な伝説も残っている。
ライブのあとに必ずシャワーを浴びるのが彼の習慣。しかし、そのとき、会場の体育館にシャワーはなく、困った若手スタッフは子供用のビニールプールに水を張って控室に置いた。ライブ後、控室に戻った永ちゃんは厳しい顔で、「これ、用意したの誰?」と訊いた。スタッフが怒鳴られるのを覚悟で正直に手を挙げると、永ちゃんは、「ヤザワ、君の仕事、一生、断わらないから」スタッフが感激したのはいうまでもない。

キャロルの解散コンサートの際、のちに俳優となる岩城滉一や舘ひろし、そしてバイクチーム「クールス」がキャロルのボディガードを務めた話は有名だが、その後、クールスがバンドデビューするキッカケを作ったのも永ちゃんだった。

08月30日公開のvol.2に続く・・・。

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