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古代ギリシャでは性器は誇らしい道具だった!?

古代ギリシャで始まったオリンピックが全裸で競技していたことは有名だ。でも、どうして全裸で競技していたのか。その理由についてはあまり知られていない。

一言で言えば、「裸を恥ずかしいことと考えなかった」と言える。

古代ギリシャやローマ時代の遺跡には、たいてい公衆浴場がある。今の西洋人たちは、日本の温泉や公衆浴場に裸で入るのを嫌がるが、古代のギリシャ人たちは全く気にせず、みんな全裸で男女とも浴場に入っていた。

貴族の女性でも同じで、むしろ貴族のたちの方が堂々と全裸を見せびらかすようにして入っていた。男性貴族たちなどは、労働は奴隷たちに任せ、常日頃、自分の肉体を鍛えて筋肉美を競っていた。だから古代の彫刻は、みんな全裸で男性は筋肉美、女性は体の美しさを表現しているものばかりなのだ。

スポーツや浴場ばかりではない。祝宴の踊りなども全裸で行われた。特に祝宴の酒汲み役などは、成人した女性ではなく奴隷の美少年たちの仕事だった。

男女全裸だけでなく、同性愛や少年愛、乱交など、ありとあらゆる乱痴気騒ぎが堂々と行われていた時代だった。

別に服がないからとか、暑いからという理由ではなく、古代ギリシャ、ローマ時代は、性器とは隠すべき恥ずかしいものではなく、快楽と子孫繁栄のための誇らしい道具であったから、「性器は隠さなければならない」という発想自体がなかったのだ。

それが一変したのがキリスト教の誕生。アダムとイブがいちじくの葉で性器を隠したように、人間は「原罪」を持つという禁欲的な考え方の普及によって、ギリシャ、ローマ時代の性に対する大らかさは一挙に消滅してしまった。


PROFILE
出町柳次
同志社大学文学部卒。文化史学専攻。テレビ情報誌記者、写真週刊誌記者を経て、日刊ゲンダイ等、新聞・雑誌にコラム等で発信中。特に在日外国人問題については、90年代から各メディアで硬軟両方の視点から発信。ここ十年はSNSを利用して世界の女性1万人以上とコンタクトして情報を収集し、生きた情報を発信することを心掛けている。

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