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ドライバーが知らない交通取締りヤバすぎる秘密110 vol.5

[週刊大衆11月25日号]

「06年4月から駐車違反の取締りが民間委託されていますが、この制度は大いに疑問です。そもそも、違法駐車がなくならない最大の理由は、駐車場が圧倒的に不足しているから。ところが、その対策はほとんど手つかずですからね」
こう語るのは、『交通取り締まりのタブー』(宝島社)の著書もあるジャーナリストの寺澤有氏だ。

資格を持った駐車監視員が駐車違反を取り締まる民間委託とともに「放置駐車違反金制度」も設けられ、放置違反金さえ払えば"お咎めなし"となるのが、このシステム。つまりカネを払えば、それでお終いとなり、警察に出頭する必要はないのだが、もしバカ正直に出頭すれば違反金に加えてキップを切られ、違反点数まで加算されることになった。
「要するに"黙ってカネを払え!? ということ。民間委託される会社は警察の天下り先がほとんどで、警察はおいしい利権を得たわけです。しかも、民間委託後、取締りは非常に厳しくなりました」(前同)

実は、民間への委託費用は警視庁だけに限っても年間100億円を超える。それをしっかりと取り戻すためか、都の放置違反金収入見込みも毎年、それに近いものとなっているという。
その結果、「かつては5分の駐車であれば取り締まられることはなかったのだが、現在は駐禁区域であれば、わずか1分の駐車でも容赦なくアウト」(同)となったという。

こうなれば、運転する側も多種多様な対策を考える。
たとえば、「非常に濃いスモークガラスを貼って車内をよく見えないようにしておき、『確認標章』を貼られたら"車内で寝ていた!?と抗議する」(会社員)、「バイクを駐車する際、カバーも何重にもかけてナンバープレートを見られないようにする」(自営業)という。
その実用性を寺澤氏に尋ねてみると、「どうでしょう(苦笑)。車内を窺えないほどスモークガラスが濃いとなれば、視界不良ということで別の違反に問われます。一方、バイクのほうはカバーを破けば器物破損になりますので、有効と言えば有効ですが、そんな大量のカバーを持ってバイクを運転できますかね(笑)」

まさに、対策なしのドライバーには脅威といえる駐車違反取締りだが、実は、その目的には一つの不可解な点がある。
警察庁がまとめた「駐車対策の現状」(12年1月)によると、違法駐車が原因で起きた死亡事故は全国で見ても1年間でたった8件。
つまり、駐車違反取締りの唯一の大義名分は交通の円滑化なのだが、車道には円滑化とは裏腹に、多くのパーキングメーターが設置されているのだ。

その数、なんと2万基!しかも、これがまた曲者と来ている。
「実は、パーキングメーターのセンサーは、雨の日には誤作動が多いんです。そのため、60分駐車OKのはずが40分で超過となり、赤ランプが点滅することもあります」(元駐車監視員)

また「パーキングメーターは夜間や土・日に作動していないものが多い」(前同)というのだが、「作動していない時間帯は駐車違反にならないと思って駐車していたら大間違い。実はパーキングメーターが動いていない間はその道路の標識に従うことになっているので、駐車禁止区域であれば取締り対象になります」(同)

また、パーキングメーターによく似た「荷さばき場」も要注意だ。
警察庁は、貨物車の荷物の積み降ろしが多い商業地区では、時間を限って荷物の積み降ろし時の路上駐車を認めている。
ところが、この荷さばき場の大きさにも注意が必要なのだ。
「通常のパーキングメーターでは収まらないトラックなどの駐車を想定しているんですが、実は白線に囲まれた駐車スペースの大きさは様々。もし、白線からハミ出るような場合は、取締り対象になります」(前同)

このような容赦ない駐禁取締りは自動車だけに限らない。
自動二輪も、その標的にされているのだ。
東京都の11年度の自動車の駐車違反件数は約50万件。
これは前年より減少しているのに対し、二輪は逆に約3割も増加しており、約6万8000件に上るという。
「二輪車で駐車違反した場合、違反金を納付しない車両は車検が下りなくなると言われますが、250cc以下の二輪車では車検がいらないので、その縛りがない。知り合いにミニバイクで50回以上も駐禁の紙を貼られながら、いまだに1円も払っていない人がいます」(寺澤氏)

もちろん、度を過ぎれば逮捕にもなり得るのだが、納得できない強制的な取締りが少なくないのも事実。
ルールをしっかり確認して、ムダな取締りに遭わないようにしたい。

11月20日公開のvol.6に続く・・・。

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