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「携帯電話式爆弾」テロの破壊力

[週刊大衆12月02日号]

先月末の天安門広場への車両突入事件に始まり、今月6日には山西省での連続爆破テロが発生。中国当局は大きな衝撃を受けているという。
「両事件は、共産党幹部が首都北京に一堂に会する三中総会(9~12日)の近辺に発生しており、明確な意図を感じます」(特派記者)

実は当局が注目しているのは、山西省の事件のほうだという。
「地元出身の41歳の男性が逮捕され、犯行を自供したと報じられていますが、彼が本当に犯人かどうかは不明。犯行に使用されたのはいわゆる"ホームメイド爆弾(手製爆弾)"ですが、その起爆方法に当局が並々ならぬ関心を示しているんです」(前同)

中国事情に精通するジャーナリストが明かす。
「発表はされていませんが、起爆には携帯電話が用いられていた可能性があります。この起爆法は、2003年のイラク戦争時に米軍を狙ったゲリラ組織が使用したのが始まりです。携帯電話の周波数に合わせ、ゴミ箱などに隠した爆弾をタイミングよく爆破することができるんです」

従来の遠隔操作式の起爆装置を用いる場合、爆弾からの距離に制限があった。
「ところが携帯電話式であれば、離れていても電波さえ届けば起爆させることができるんです」(前同)

携帯電話を用いた起爆技術が中国に流れたのは、08年前後だという。
「アルカイダから新疆(しんきょう)ウイグル自治区を経て、反政府組織に伝わったといわれています。08年、雲南省で起きたバス爆破テロにも使われたようです」(同)

通話を装いながら起爆できるため、取締りは極めて困難。さらに、「携帯の周波数に作用する妨害電波を流しても、衛星電話なら起爆可能」(同)というから打つ手なし。
「中国では爆弾の材料となる劇薬指定の農薬が入手しやすい環境にあり、知識さえあれば容易に手製の爆弾を作ることが可能です」(同)

圧政の代償は高くつきそうだ。

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