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宮﨑正弘×室谷克実 対談「2014年反日中韓はこう動く!」 vol.01

[週刊大衆02月10日号]

日本にとっては「厄介な隣人」と化した中韓両国。
かの国々はなぜ、反日政策を取り続けるのか? 国内事情はどうなっているのか? 中国事情に精通した評論家の宮﨑正弘氏と、元時事通信社ソウル特派員の室谷克実氏に、2014年の両国の内情分析を通し"こう動く!"を精密予想してもらった。

――まずは、経済の話題から。アベノミクスで堅調な日本経済に対し、中韓経済はどんな状態にあるのか?

宮﨑:中国はいま、「腐敗・公害・借金」という3つの難題を抱えています。まずは腐敗。賄賂や裏金などのアングラマネーがGDPの10%程度に達し、多くの資産が海外に逃げています。

室谷:そんな国は見たことがありませんね(笑)。

宮﨑:ええ。そして公害。中国人には"公"の概念がありませんからね。それから途方もない借金。シャドーバンキング("影の銀行"といわれ、正規の銀行を通さずに行う金融のこと。一部、非合法な闇金融を含む。)の貸付額が326兆円、地方政府の債務が310兆円あるとされ、中国の借金はGDPの実に215%に達し、日本より悪い状況です。

現在、中国では今年、バブル経済の崩壊が始まって、15年には共産党が強権によって維持している秩序が崩れ始める。それで、16年には「昏睡状態」に陥るという予測が広まっています。

もちろん、中国政府も対策を講じてはいます。その柱は、李克強首相がやっている「リコノミクス」。これは、あと7年かけて1億の国民を都市部に移すというのが政策の柱です。

そのために、マンションを建てて新幹線を作る。だから、鉄鋼の増産を開始しています。しかし、経済が停滞している局面で鉄鋼を増産するなんて愚の骨頂ですよ。

こうして、解決不能のジレンマに陥っているのがいまの中国経済。その中国経済にすがる韓国経済というのは、もっと酷い惨状じゃないの(笑)。

室谷:韓国最大の貿易相手国は中国で、輸出の4分の1以上を占めている。ただし12年頃から、中国市場における韓国製品のシェアが、ぐっと落ちている。

宮﨑:スマートフォンや大型テレビの類ですか?

室谷:あらゆるジャンルです。特にLGが滅茶苦茶酷い。LGは韓国で3~4番手の財閥ですが、中国でも韓国国内でも日本でもシェアが急落している。また、韓国の全上場企業の売上額・輸出額・営業利益の伸び率が、サムスン電子を除いて計算するとマイナスになりました。

つまり、サムスン電子1社の数字で、全上場企業の数字を底上げしているわけです。

そのサムスン電子も問題がある。分社化戦略によって、業績の悪い部門をすべて切り離し、利益・配当を確保している状況です。サムスン財閥は、サムスン電子だけで7割近くの売り上げを占め、残りはサムスン重工業など業績不振の会社ばかり。

しかも、サムスン財閥全体では、一説には有利子負債が20兆円に及んでいるといいます。超巨大企業が全企業を支える構図は、中国に共通するものがあるのでは?

宮﨑:ええ。ただ、決定的な違いは、中国の場合、上場企業のほとんどが国有企業だということ。どんなに赤字になっても親方は"五星紅旗"ですからね(笑)。

ただし、これは同時に国家の庇護がなくなる=死を意味します。その代表的な例が、鉄道部の予算に頼っていた鉄道建設という会社。事故以来、新幹線プロジェクトの予算が減り、社長が自殺に追い込まれました。

一方で、有名な民間企業も、そのほとんどは党との"癒着企業"ですよ。

室谷:なるほど。韓国でも、サムスンなどの財閥は国有企業に近いと思います。彼らには、支払った法人税の約半分が払い戻される。たとえば、開発投資したら、法人税の何%、輸出振興でいくら戻すという制度があるわけです。しかも、電気代はバカ安。

そういう恩恵を受けているにもかかわらず、最近、サムスン電子が"盗電"していた事実が発覚しました。勝手に電線引いちゃってね。それで150億ウォン(約14・7億円)程度の罰金が科せられた。韓国一の、しかも一応、世界に名だたる企業が"盗電"ですよ(笑)。まさに、あっと驚く話。あの国の民度を象徴する話だと思います。やはり中国と同類でしょう。

宮﨑:中国は"盗電"どころか、国が国民から財産を盗んでいるようなものだから(笑)。ところで、サムスンと並ぶ韓国財閥の現代自動車はどう?

室谷:いたって深刻ですね。日韓の自動車性能はすでにものすごい格差がある。現代の最新式のハイブリッド車の燃費は、リッター15キロ程度。日本車の半分しか走ってないわけですよ。

しかも、日本企業は円安で生じた利益を研究開発費に回していますから、2~3年すると、もっと性能格差は広がる。そもそも韓国車は、雨漏りするような車ですからね(笑)。

宮﨑:中東に行けばよくわかりますよ。90%以上が日本車。この前ドバイに行って驚いたのは現代なんて、1日1台くらいしか見ない。

――中韓経済が失速すると、日本にはどんな影響が?

宮﨑:中国国内で年間200万台も生産する日本の自動車メーカーは、不幸にも運命共同体的側面がある。

室谷:中国はそうかもしれませんね。ただ韓国の場合、サムスンがガクンときたら、これは日本にとって直接的な利益になると思いますね。

現代自動車は輸入車に押され、売れ行きが落ちているし、これまで右肩上がりを続けていたサムスン電子も、去年の10-12月期の営業利益が前年比・前年同期比ともにマイナスになっています。

スマートフォン頼みが続くと、さらに悪化するでしょう。現代商船なども、下手をすると法定管理に入る。去年、韓国では財閥が3つ潰れていますからね。


中韓経済に煮え湯を飲まされていた日本経済は、今年、逆襲に転じられるか?

02月04日公開のvol.02続く・・・。

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