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ドライバーが知らない交通取締りヤバすぎる秘密110 vol.3

[週刊大衆11月25日号]

昨年、栃木県警のレーダーの誤測定による、4200件もの不当取締りが明らかとなったが、こうした機械によるズサンな取締りで痛い目を見ることのないよう、正しい知識と対抗策もしっかり知っておくべきだろう。

そもそも、取締り機器は主に、レーダー式、光電式、そして高速道路に多いオービスの3種類あるが、どの測定器にも欠点はある。

まずはレーダーだが、「高圧線や放送局のアンテナ塔、テレビ中継車の近くなど、強い電波や電磁波のある場所での取締りは誤測定が起きやすいといわれています」(前出・鶴田氏)

実際に裁判でもドライバーの主張が認められ、誤測定が認定されたこともあるので、「そんなに速度を出していない!」というときは、障害物の有無をはじめ、レーダーの置かれた環境、設置状況を携帯やデジカメなどで、しっかり残しておくことが重要だ。

一方、光電式は歩道の縁石付近に送受器を3メートル間隔で置き、この2つの区間を通過した秒数で速度を計測する。
当然、少しでも間隔が狭まれば正しい速度は測れないが、「測定器の設置場所は、最初に取締りを行った人がつけたチョークの印だけ。毎回3メートルの間隔を計測しているわけではない。また、2つの送受器を路肩の整備された直線道路に水平に置かれていないと意味がないのに、傾斜のある側溝に置かれていたりと散々ですよ」(鶴田氏)

さらに試験走行もなしに、その数値が正しいのかどうかも確かめないまま、取締りを行っているケースもあるというから、いい加減と言わざるを得ない。こうしたことから、鶴田氏は「レーダー、光電式の測定値は、頭から疑ってかかるべきです」と断言する。

"ネズミ捕り"と呼ばれる、この2つの定置式の配置には気を配りたい。
最後、無人式の自動速度違反取締り装置、通称・オービスのことは、徹底的に知っておいたほうがいい。
道端や道路をまたぐアーチの上などに、カメラとストロボが設置され、自動的にスピードを測定して同時に写真を撮影。
写ったナンバーから車の持ち主をたどり、後日、違反者を呼び出してキップを切るものだ。
「車を運転していると、よく『自動速度取締器設置路線』などと書かれた告知看板を目にしますよね。あれは、"オービスあり"のお知らせなんですが、これを巧みに利用して、悪質な取締りを行っています。告知看板から実際の設置場所をわざと離し、ドライバーが"もう通過しただろう""オービスないじゃん"と、スピードを上げてしまう絶妙な場所で待ち構えていることが多いんです」(鶴田氏)

しかもオービスは他の取締り機器と違い、測定値が正確なのかを立証する手立てがないから始末が悪い。
「裁判になれば、メーカーの社員が"わが社の装置は間違いありません"と証言し、裁判官は鵜呑みにします。それは"確立された採証法則"と呼ばれるようで、ドライバーが誤測定を追及するのは簡単ではありません」(今井氏)

唯一の弱点は、オービスが車単位で撮影するのではなく、道路全体を撮影するため、関係のない並行車も撮影してしまうこと。
「たまたまスピード違反を犯している車と並走していた場合、自分の車が、とばっちりを受けて撮影されてしまうことも否定できません。実際に、同様の件で無罪判決が出たこともあるから、本当に納得いかないときは、やっぱりサインを拒否するべきです」(前同)

このほか定置式だけでなく、ワゴン車にオービスを積んで取り締まる"移動オービス(車載式速度監視記録装置)"もある。
「高速道路やバイパスなどの傍らに、わけもなく、ひっそりと駐車しているワゴン車がいたら移動オービスだと思っていいでしょう。定置式と同様、一応、事前に警告看板がありますが、〈速度取締中〉といった小さな看板がポールなどに簡単にくくりつけられているだけのこともあり、特に、夜間には確認が困難でしょう」(自動車専門誌記者)

この移動オービスとともに、移動しながら機械でスピード違反を取り締まる「レーダーパト」も、ここへきて増加傾向にあるという。
「パトカーの屋根の上でピカピカ光る赤灯、あの左右のライトの真ん中に、レーダー式測定器を内蔵したものです。愛知県警などは、ドライバーのオービスへの警戒心が顕著になったため、レーダーパトをフル稼働させるようになったといわれています」(鶴田氏)

このレーダーパトの恐ろしいのは、停車している状態だと、対向車線を走る車の速度も、進行方向が同じ車の速度も測定することができることだろう。
「警察庁は今年8月、速度取締りについての懇談会を設置し、大きな制度変更を目論んでいます。将来的には速度取締りは民間委託され、駐車監視員ならぬ速度監視員が、さらに洗練された携帯オービスを使用し、取締りを行うのは明らかです」(今井氏)

ますます増え続けるだろう機械による取締り。集金のためではなく、しっかり交通安全を守ってくれるのならいいのだが……。

11月19日公開のvol.4に続く・・・。

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