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永田町ギョーテン変人伝説「ここがヘンだよ」小泉純一郎 vol.01

[週刊大衆02月10日号]

日本の未来を左右する東京都知事選が、ますますヒートアップしている。
「自公が推す舛添要一(元厚労相)陣営と、"影の主役"小泉純一郎・元首相が旗振り役を務める細川護熙(元首相)陣営ががっぷり四つ。熾烈な戦いを演じています」(全国紙政治部記者)

この都知事選、いまや単なる首長選びの域を超え、安倍晋三政権の命運を握る選挙になろうとしている。

その理由は、いつの間にか争点になった原発問題にある。舛添氏を推す自民党の"原発再稼働"か、はたまた、細川&小泉の"原発ゼロ即時停止"か――国の政策を賭けた一大激突の様相を呈しているのだ。
「告示日の23日、新宿の東京都庁前の街頭に細川氏とともに立った小泉氏は、"原発を除く重要な課題は誰が知事でも大した違いはない。大きな違いは原発をどうするかだ"とブチ上げました。舛添氏は"都知事選で原発問題を争点にするのはおかしい"と言っていますが、もはや今回はそれなしでは語れない状況にあります。この時点で、細川氏&小泉氏の術中にハマっていると言えるでしょうね」(前同)

それにしても、政界を引退してから16年も経つ細川氏の出馬も異例なら、その応援として日本政治史に残る"変人"小泉氏が駆けつけるのも異常な事態。
「安倍首相は小泉氏の愛弟子。その喉首に匕首を突きつける小泉氏の今回の行動は、常人には到底、理解できませんよ」(自民党関係者)

だが、それを平然とやってしまうのが変人の常だ。「小泉氏=変人」を世に広めたのは、1998年の流行語大賞を取った田中眞紀子氏(元外務大臣)の「小渕(恵三)は凡人、梶山(静六)は軍人、小泉は変人」発言だ。

しかし、「それよりはるか前から永田町で小泉氏は変人と言われていた」
(ベテラン政治記者)という。

そんな"稀代の変人"小泉氏のギョーテン伝説を、今回たっぷりと紹介したい。

72歳になった現在も自宅にはほとんど帰らずに友人宅を転々としていると言われるヤンチャな小泉氏が、まだ衆院議員として初当選する直前、政界の恩師・福田赳夫・元首相(故人)の秘書として丁稚奉公をしていた初々しい時代のこと。

福田氏は小泉氏を評して、「こいつは意地の強いやっちゃ。なかなかしっかりしとる。だから、大物になったら、とんでもない大物になるけど、はぐれたら処置ない奴ぜぇ」と、現在の姿を、すでに看破していたのだ。

その小泉氏、若手代議士時代は群れず、媚びず、一匹狼の道を一直線。
そんな彼が全国区に躍り出たのが2001年4月、自民党総裁選に出馬(3回目)し、大どんでん返しで総裁の座を勝ち得てからだ。
「小泉氏は"自民党をぶっ壊す!""私の政策を批判する者はすべて抵抗勢力"と啖呵を切った。当時の閉塞した政治に辟易としていた国民から圧倒的支持を受けて、小泉旋風を巻き起こしたのは、いまだ強烈に記憶しています」(政治評論家・浅川博忠氏)

出馬に際して小泉氏は、当時、強力に彼を推した田中眞紀子氏の名を挙げ、「眞紀子さんがやって来てね。"あんた男でしょ!? 立つの? 立たないの!?"って言うんだ。そう言われると、男は立たざるを得ないよね。私は出馬しますよ!」と、前代未聞の"下ネタ出馬表明"をしたのだ。

もちろん、首相時代のエピソードも事欠かない。
05年、英国で行われたサミット、エリザベス女王主催の首脳晩餐会でのこと。

英国元首相・ブレア氏は後年、日本経済新聞のインタビューで当時を振り返り、「小泉は私が政治の世界で会ったなかでも最も興味深い人物の一人」と表現し、こんな秘話を紹介している。
「その数日前、シラク仏大統領が英国料理について、"料理がとても不味い国の人間は信用できない"と不用意な発言をしたと報道され、話題になっていた。晩餐会が始まり、コース料理の最初の一品を腹に入れた小泉氏は、拙い英語で、大声でシラクに言った。"ヘイ、ジャック。素晴らしい英国料理だ。そう思わないかい?"。笑いのどよめきが起こった。シラク氏は少し意地の悪い視線を小泉氏に向けたが、悪ふざけに加わらざるを得なかった。気をよくした小泉氏は、その後も料理をひと口食べるごとに、素晴らしさをやかましくコメント。最後にはシラク氏が副官の銃を掴んで小泉を撃つのではないかと冷や冷やしたほどだ」

02月04日公開のvol.02続く・・・。

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