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「街ではびこるニセモノ食品」騙しのカラクリ暴露 vol.2

[週刊大衆11月18日号]

一方、外食産業はどうか。
関係者に話を聞いて回ったところ、次々と"驚くべきカラクリ"が暴露された。

東京都内で居酒屋チェーン店を展開するオーナーは匿名を条件に、こう打ち明ける。
「今回のホテルの件は悪質過ぎます。同じようなことをしていると思われるのは心外です。ただ、たとえばある期間、下関のフグを売りにしていたとしましょう。人気で在庫が切れた場合、やむなく別の国産フグで代用することはありますよ」

このオーナーによれば、あるライバル店について、こんな噂を耳にしたという。
「お客の飲み残したビールを再利用しているというんです。ビールはほかの飲み物に比べて原価が高いからでしょう。ヒドい話です」

この"使い回し"について、あるホテル関係者も同調する。
「ホテルをはじめとするパーティー部門などの業界では、半ば公然とやられていますよ。参加者は仕事関係など義理で来ていて、ほとんど食べない方も多く、食べ残しが山のように出る。それに、1日に2~3度と会場を回しているから、"使い回し"の時間差もある程度限られ、食中毒のリスクも比較的低いですから」
めでたい席で、"他人の食べ残し"を口にさせられるなど、考えたくもない話。
まさに業界の常識は非常識、の典型だろう。
同様に、ある居酒屋の店員は、「前日に残ったり、ちょっと鮮度の悪い刺身をボイルして翌日、お通しの材料に使う」と言う。

一方、いまや国民食になったラーメン。
醤油、味噌、塩豚骨に牛骨、つけ麺と多種多様だが、ここにもカラクリが。
「スープを売りにする店は多いのですが、完全な"自家製"はごくわずか。かなりの店は、業務用固形スープを使っています。業務用といっても、こうしたスープの素は200種類以上あり、醤油ベースだけでも数十種類。どんな味でも対応可能で、実際は、この業務用スープをダシ汁でのばしているようなケースが大半です。最後に化学調味料を足すと、自家製スープができてしまいます」(食品流通関係者)

たとえば、豚骨スープを自前で作ろうと思ったら、丸2日つきっきりでアクを取る必要がある。
それでは、大量の客をさばくことは物理的、コスト的に難しく、結局、これらに頼らざるを得ないという。

最後は、お弁当チェーン店の社長の驚くべき話で締めよう。
「弁当屋の極めて限られた商材で、唯一といえるほど利益を出せるのはカット野菜。スーパーなどと契約して、賞味期限切れの野菜をタダ同然で購入し、カット野菜にして翌日出す。これに"魔法の液"を数滴垂らすと、シャキシャキ感が出る。まともなルートの20分の1の価格でやれるんですから……」

「和牛」は格安の産後の牛を使うなど、さまざまな"工夫"をしているという。
「"ニセモノ"の味は落ちますから、しだいに客足は遠のくことになります。ある程度のスパンで見れば、騙すことは決して得ではないんです。安いなら安いなりの理由を正直に言い、消費者の選択に委ねればいいんです。消費者は決してバカじゃありませんから」(河岸氏)

"食"の周辺にはびこる騙しのカラクリ。
消費者にも確かな目が必要なようだ。

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