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「50歳からの後悔しないがん保険」最新完全ガイド vol.2

[週刊大衆11月4日号]

がんに罹った場合、治療費はいったい、どの程度かかるのだろう?

厚労省の『医療給付実態調査』によれば、胃がんで約31万円、肺がん約28万円、直腸がん約27万円といった数字が並ぶ。
「治療が長引く白血病だと約110万円、悪性リンパ腫だと約51万円かかります。ただ、わが国の健康保険には高額療養費制度があり、平均的所得世帯であれば、1カ月当たりの自己負担の上限は約9万円で済みます」(吉川氏)

従来は、一度全額自己負担し、あとから還付してもらう形だったが、現在は事前に加入保険組合に問い合わせて「認定証」の交付を受ければ、先に自己負担する必要もなくなっている。

また、以前のがん手術は全摘出だったため、かなりの入院日数を要したが、現在はできるだけ臓器を残す傾向になっており、入院日数が減ったぶん、経済的にも体力的にも患者の負担は少なくなったという。
事実、厚労省の『病院報告』によれば、90年の平均入院日数は38・4日だったが、10年は18・2日と半減しているのだ。

ここで、がん保険の基本的な説明をしておこう。
がん保険には、3つの柱がある。がんと診断されたときに受け取る1.診断給付金、入院した場合の2.入院給付金、そして手術を行った際の3.手術給付金だ。

わが国のがん保険の歴史は、米国の大手生命保険会社で、アヒルのマークでお馴染みの『アフラック』が日本に進出した74年から始まっている。当時は入院給付金のみで、給付条件も20日以上の入院など、がん=長期入院という当時の実態を反映したものだった。その後、90年代に入ると入院に加えて手術の保証も付くようになり(第2世代)、現在では、がん診断保障も充実した第3世代と呼ばれるがん保険が主流になっている。
「以前は、入院給付金を日数無制限で支払うというのが大きな売りになりましたが、現在ではそんな保険は売れません。現代のがん保険で最大のポイントは、がんと診断されたときにまとめて受け取れる診断給付一時金です。何度も保険会社に申請する必要もなく、用途も問わない一時金は、ただでさえショックを受けている患者や家族にとって、非常にありがたいものです」(ファイナンシャルプランナー)

左の表は、主要8社のがん保険を「50歳・男性」という条件で保険期間、月々の保険料、診断給付一時金、診断給付金の回数などを比較したもの。
項目のひとつに、先進医療の補償があり、ほとんどのがん保険に特約という形で付けることができる。
「確かに、陽子線治療などは1クール300万円もかかるわけで、それがカバーされるのはありがたい。しかし、先進医療以外にも有望な治療法はどんどん登場していますから、限定された条件の先進医療のためだけに、割高な保険料を負担するべきかは疑問です」(吉川氏)

ちなみに、09年7月~10年6月の1年間で、重粒子線ないし陽子線の治療を受けたがん患者は約2000人。これは、この間に、がんと診断された約68万人の0・3%に過ぎない。

11月2日公開のvol.3に続く・・・。

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